とりあえず海へ(片貝漁港行)
08年03月08日(土)午後  「とりあえず海へ」

 午前中に近所を歩いたので、午後からは海に行ってみることにした。下調べしておいた通り「片貝漁港」は近かった。ただ……魚が釣れる夏は、当然サーフィンも最盛期だろうからものすごい混み方なのであろうなあと想像すると、気が重くなってしまう。

 まだまだ魚釣りには早いかと思っていましたが、なんのなんの南野陽子(古!)、世の中には好きな人が多いこと多いこと。しかもフッコなどが釣れているし。とりあえず今日、海へ行ってきました……という報告。

08年3月8日(土)「 とりあえず海へ 」(詳細追記)

 午前11時ジャストに家を出発して、白里海岸に11時35分着。人には「海まで30分だぜ」なんて言っていたので必死にバイクを飛ばしたのだが、5分オーバーしてしまった。けっこうそういう些細なことを気にしてしまう。小心者なんだなあ、結局わたしは。イヤダイヤダ。「白里海岸入口」交差点の写真を1枚撮って、すぐさま海岸通りの30号線を左折、地図上での計算通り片貝漁港へは20分後に到着した。
 事前に見たインターネット上の片貝漁港の写真は小さな避難港のように写っていたけれど、なんのなんの立派な漁港である。考えてみればあたりまえだ。イワシ漁で有名だし、いざ台風などという時は付近の漁船がいっせいに避難のために入港できるだけの大きさがなければならない訳である。思うに、九十九里は遠浅だろうから港を作るのが難しい。浚渫(しゅんせつ)工事には普通よりうんと費用がかかるだろう。だからどうせ金をかけて作るなら、将来を見越して最初から大き目の規模にしたのだろうなあ、とまあ偉そうに想像する次第である。

 サーファーの数は予想通りだった。彼ら彼女らには夏冬は関係ないからねえ! 地元(千葉ナンバー)の人が多かったが、足立ナンバーの車もチラホラ。男も女も車の影でウエットスーツに着替えるので、あちこちで白い尻が見え隠れしていた。そんなものは今さら見たくもないのだが、どうしても見えてしまうので恥ずかしくなって堤防へ1直線へ走った。
 堤防がやたらと多いのに気付く。避難港でもあるわけだから、なるべく岸壁を設ける意図があるのだろう、複雑な角度で不規則な形に入りくんでいる。釣り人にとってそれは実に好都合なことで、釣りやすそうな場所が多いのでいざとなると目移りしそうである。余談だが、血液がB型の人は釣りでやたらと場所を変えるね。妻も娘もそうだ。B型の人には実に具合のいい釣り場かもしれない。そしておおらかと言うか何と言おうか、どこに仕掛けを放りこんでも誰も文句を言わない雰囲気なのだ。普通は漁船の通り道などに釣り糸を出していると怒鳴られたりするものだけど、双方が阿吽の呼吸で摩擦を避けあったりしている。ここの漁協は港湾内での釣りに寛容なのだろうか。さらにだ、他所ではたいがい金網で囲ってあって釣り人が堤防の突端までは行けないようになっているものだが、なんとここではオフロードバイクで乗り着ける人までいる。さらに突端での投網もOKのようだ。今まで幸いなことに事故らしい事故が起きていないのだろう。個人の責任に任せているのだとしたら、とてもいい意味でアメリカ的である。「何が何でも他人には迷惑をかけない・死んでも絶対に文句を言わない」が責任ある遊びの鉄則だ。わたしも次はバイクで突端まで行ってみるつもりである。もちろん竿を持って。
 
 砂の流れ込み・堆積で使えなくなってしまったような船着場があったので、下りて砂地を歩いてみた。浜千鳥の群が波打ち際で餌をあさっている。なかなかに“海”である。まだ濡れた砂の上にはアサリ(だと思う)がビッチリ落ちていて、最初は貝殻だと思ったのだが手にとって殻をこじ開け、端をかじってみるとアサリの味がしたもんね。拾って持ち帰ろうと思ったが、妻と娘はお上品なのでどうせ食べないだろうと思いやめた。わたしは何でも食うからね。昔、道路の上で生きたウナギがノタウッていたので捕まえて食べたことがある。これ、本当の話だが、今考えても何故ウナギ君がそこに居たのかは分からずじまいだ。台風の朝、アパートの入口に強風を避けるようにニワトリのつがいが居たこともあったが、さすがにそれは食わずに大家に托した。飼い主を探して返したものと思っていたが、後で聞いたら大家さんが食っちまったという。中島という名の大家さんだったが、そのあとすぐに詐欺にあい不遇の運命をたどる。ボーッとして街を歩いているのを見かけたことがあるが髪がトサカのようになっていたっけなあ。罰(バチ)が当たるってのは本当にある。

 釣り人に近づくには勇気が要る。釣れていないと機嫌が悪いし、大物を釣った人は話が止まらない。なるべく品の良さそうな人を選んでバケツを覗かせてもらう。フッコが2匹入っていた。丁度いい数である。
「いつもはもっと釣れるんですけどねえ、お恥ずかしい限りで」
 恥ずかしいというのが意味不明だが、紳士らしくていい。もしかすると釣り馬鹿日誌のようなスーさんかも知れない。写真を撮らせてもらったお礼を言い別れる。他の人たちの釣果もフッコ2〜3匹と同様。イシモチあたりが二桁釣れていれば竿を取りに引き返すところだが贅沢を言っちゃいけない。この時期に“何かが釣れる”というだけでも素晴らしいじゃないか。もう少し待とう。見た感じでは底が砂地だからキス・カレイ・メゴチ・イシモチなどが居そうである。撒き餌をすれば小アジ・小サバぐらはいけるかも知れない。ボラはフライフィッシングでもいける。堤防の突端でソーダガツオが釣れるという情報もネット上にはあったが、それはちょっと?? ガセネタとまではいわないが大いに怪しい。前から言っているようにインターネット上の情報には必ず年月日を入れて欲しい。10年前の情報は、いや2年前の情報でももう当てにはならないだろう。今の日本はすべてが確実に悪い方に進んでいる。
 とはいっても、実際に魚を見てしまったので釣り熱にまたまた火が着いてしまった。「九十九里海岸丘釣りポイント最新版」でもオープンしようかしらん。
 誰か遊びに来ておくんなまし!




              




mk

白里海岸までは35分

片貝漁港までは55分

サーファーと釣り人

ラッコのようでもある

バイクでも行けるんだ!

突端まで歩くのはちと辛い

フッコはスズキの幼魚

ギャング針は可哀相だ

堤防が多い(兼避難港)

夜の漁から帰港する漁船
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