「  証人喚問  」

「耐震強度偽装事件」の国会証人喚問をテレビ中継で観た。リアルタイムで最初から最後まで観たのでかなり疲れたが、疲れた理由は番組時間の長さによるものではない。証人を喚問する側の国会議員の何人かがかなり「アホ」だったからだ。
 脈絡のない質問、着地目標地点のない誘導、己の自慢話、同渇、あたかも被害者たちの怒りの代弁者であるかように正義漢を装った感情的な発言、まるでご近所の“クソジジイ”だ。正義感を公衆の面前で振りまわしておけば次の選挙での票集めにでも繋がるとでも思ったのだろうか、嫌気がさした。が、今回全国的に無能さをさらけ出した訳だから「次」は無いかもしれない。そういうのを自業自得と言うのだ。
その後のニュースなどでは、さすがにそういったアホな質問場面はすべてカットされていたので、リアルタイムで観た人以外は何党の誰のことをいっているのか分からないだろうが、まあ「何の準備もなく、証人喚問の何たるかもわからず、議員風を吹かせて証人を説教してみせたり、同渇してみせた与党の低能議員が何人かいた」という訳である。 

 国会議員というのはわたしたちの血税で食わしてもらっている立場なわけだから、いわばわたしたちの下僕であろう。当選した途端にふんぞりかえっていないでもう少しちゃんと勉強をし、喚問内容の順序を考え、他者の質問と重複しないように努め(そもそも何もデータをもっていないようにみえた)、証人とのやり取りをシミュレーションし、口調や視線や間のタイミングまでちゃんとリハーサルをして望むぐらいの「取り組む姿勢」を見せてもらいたいものである。だって「“嘘は申しません”という嘘の宣誓」をして「嘘をつきに来ている証人」を追い込むのが喚問の目的なんだろう? 相手はその手のプロなのだ、質問が幼稚過ぎて「敵、組み易し」と証人に笑われるようでどうする? 人選ももう少し考えないと“党”のコケンにかかわるというものだ。

 直接の被害者たちの心情をからすれば、ヒューザーも木村建設も姉歯建築事務所も総合経済研究所もすべて“同じ穴のムジナ”のはずである。その中で責任の順位などつけてもしかたが無いのだ。とにかく早く真実を明らかにして欲しい、保証の話に持っていって欲しい、というのが正直なところのはずである。
 ちゃんと頑張ってやれよ、六左ヱ門さんよう! 
 



           





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