2012年12月28日(金)「砂糖漬け」

 毎年、年末になると「亡くなった著名人」の特集(?)をテレビでやっている。
 昨日か一昨日のことだが、カミさんと話していて「亡くなったんだっけ? 生きてるんだっけ?」ということでケーシー高峰さんの名があがった。白衣を着てドクター風の漫談をやる方だ。最近とんとテレビに出ない。Web検索しても亡くなったという情報もないので、ご高齢ではあろうがご健在なのだろう。
 ケーシー高峰といえば「グラッチェ、グラッチェ」である。で、あまりにもスゴイこじつけなのは自分でも分かっているが「グラッセ」を作ることにした。……暇なのである。

 花梨を近所の人からたくさんもらったので、今日はそれをグラッセにすることにした。今日は、というのは、実は一週間ほど前は生姜でやったのだ。「年の瀬なんだからそんなことしてないで掃除でもしてよ」とカミさんの目は言っていたが「花梨は喉に非常〜にいいので元歌手としては捨て置けない興味があるのだ」と胸を張った。よく分からないが、まあそういうこと。

 スライスした花梨を水にさらし、次に砂糖で煮る。焦げる寸前で汁から出し、冷やしてからグラニュー糖をまぶせば、ほら出来上がり。見た目もいい。美味そうである。ヒャッキンの透明容器に入れると、なんだか高級感まで出たような気がする。
 これからの季節、ちょっと喉の調子が悪い夜などにこれに熱い湯を注ぎ、ゆっくり時間をかけてその酸味を楽しもうと言う訳、グラッチェ、グラッチェ!

 ひとり悦に入っていると、かみさんが言うのである。
「グラッセって、そういうんじゃないよ。それはただの“砂糖漬け”でしょ!」
 
 ……思い起こせば、実に勘違いだらけの人生なのであった。





                
   



グラッチェ、グラッチェ
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焦がしてはいけない

グラニュー糖をまぶす

十分に乾かす

ヒャッキンの透明容器

ショウガのものは本当に美味い
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