「船には名前が必要なのだヨ。君の名をもらっていいかい?」
「わたし゛フネ”って名前だけど、いいの?」
2011年5月20日(金)「 グモテックス・サファリ 」

 勤め先で仲良くさせてもらっている、娘のような女の子(23歳)が6月1日付けで“異動”になってしまう。実に悲しい。この歳(57歳です)でそのぐらいの年齢の友達は本当に得がたいので、少なからずショックだ。気分転換やら情報交換やらバカ話やら癒しやらと、色々多岐に渡ってお世話になった。それが、突然の異動ときたもんだもんねえ。

 しかしだ。めげてなどいられないな、と考えたわたしは思い切って(?)2台目のカヌーを買うことにした。ちょっと都合の良過ぎる言い訳だが、常日頃バイクに積んで出かけられるやつはないかと探していたのは確かなのだ。
 ヤフーのオークションで即買い、中古、パドル付き、空気を入れて膨らますインフレータブルタイプである。総重量10Kg強、十分バイク(スーパーカブ)に積めそうだ。
 肩が痛くて上がらない、という状態もやや治りつつあるし、これを機にもう一度若返りをはかろうという、妄想にも近い下心もある。椎間板ヘルニアには悪影響が出そうな気もするが、この先十何年も体力が続く訳ではないし、体が動く内にこそ思い切り動いておこうと決心した次第。
 まずは近辺の、九十九里に流れ込む川をくまなく攻めてみようと思っている。セルフベイラーという穴が船底に開いていて、波をかぶって浸水しても自然に船外に水が出てゆく仕組みなので海でもいけるらしい。

 ファルホークのカヌー(4.8m、3人乗り)のパイロット艇として動き回るのにいいかも知れない。
「わたしがサファリに乗るわ!」と娘も大いにもりあがりつつある。となると、大きい方にはわたしと犬の空だ。いよいよカヌー犬の育成が始まりそうである。カヌーイストの野田知佑さんが若い頃、犬のガクと住んでいた亀山湖が目標である。余談だが妻は船酔いがひどいので仲間外れ。
 ちなみにこのサファリ、現在は国内に代理店が無くて市販はされていない。ちょっと希少価値もあるらしくて、思わずわたし「ドヤ顔」になりそうである。
「わたしは常に少数派でいたいのだよ、ガハハハー」と自慢すると、娘は「何それ!」といった顔をした。ジジイのこだわりなんか屁のようなものに写るんだろう。
 異動になる女の子も「コバさんって、屁理屈ばっかり!」と思っていたんだろうなあ、ちくしょう!
 
 そう、わたしは“屁理屈の男”である。




                




mk
※写真はクリックすると大きくなります     オークションの出品写真をそのまま引用させてもらってます。スミマセン。
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