平成の味がする写真でしょう?

長寿なラテ君

元気なキラ

わたしのサラダ

ジギタリス

増毛剤を塗って

ウンカの一種
 
2023年11月23年(木)「RR30の復活」

 1週間前の「渡り鳥の会」でリコーの「GRdigital」というコンデジが壊れてしまったことを書いたが、いまだにかなり落ち込んでいる。ここぞという時は本当に頼りになるカメラで、コンデジなのにプロカメラマンにも愛用者が多いやつなのだ。中古でも4〜5万円するし、最新型の新品は15万円以上するスーパーコンデジ。おいそれとは買えないのだ。

 画角も画質も画素数も品格も違うが、上手くすればやや似たような絵が撮れるコンデジに、同じくリコーの「RR30」というやつが有るのだが、あまりに古すぎて(2002年の発売)現在どこにも売っていない。先日買ったリコーの「R6」も似ているが「切れ」がもっといい。ま、わたしがそう思っているだけかも知れないんだけど。
 で、しばらくの間「RR30」で我慢することにした。しかし手持ちの奴はとっくにお釈迦になっている。確か入れたままにしていた電池のせいで電池室が緑青だらけになっていたはずだ。いじって治る保証は無い。しかしダメもとで挑戦してみることにした。20年以上前のものだから、AIなどの手に負えない基盤などは無い筈、接点復活材という強い味方もあるのである。

 腐ってしまったバネを削り落とし、新たなバネを手作りして嵌めた。電気接点を復活させてCCDに500Wの光をあてて刺激を与えると、映ったり消えたりを何度か繰り返して息を吹き返しそうな気配が見えた。気温が低いので乾電池では圧が足りず、充電池に変えて昇圧してCCDをそそのかす。5時間ぐらいスイッチのON/OFFをくりかえしていると、突然液晶に像が現れた。復活した。

「GR digitl」は、やはりいつかは欲しい。ジャンクものから正常な部品だけを取り出して、新たに組み上げられた正常な製品を「ニコイチ」というが、挑戦してみようかなあとふと考えたりした。でもね、GRってジャンク品でも2万円ぐらいするのよ。ちょっとリスク高い。が、老後の楽しみとしては、いい趣味かも知れない。
 まじまじとわたしの壊れたGRdigitalを眺めた。そして気づいたのだ、ネジが1本抜けている。もしかすると「ニコイチ」だったのかも知れない。オーノー。
 小林 倫博