2009年4月3日(金)「 大藪池でお花見 」

大藪池でお花見をすることにした。妻を誘ったが「私は今日はバドミントンの試合だから」と、いともあっさりと断られてしまった。たしかに、体を動かすことはいいことである。お花見より数段いいことのような気もする。

一人で行くことになったのでバイクにする。久しぶりに野点(のだて)をしたくなったので準備を整えた。抹茶の茶請けには上品な甘味がいい。千葉の名産「ピーナッツ甘納豆」をチョイス。これは本当にいい。甘く煮たピーナッツをただ干しただけじゃないかと思わせるシンプルさ。グラニュー糖はまぶされていないタイプがお勧めである。

カケスの森の入口付近に、丸太を組んだだけのワイルドなテーブルが置いてある。わたしはそこに陣取り、抹茶を点てた。今回は現地では湯を沸かさず、ポットに熱湯を入れ持参したのだ。早いし、いくらガスコンロとはいっても火気を極端に嫌う人々も多い。トラブルは極力避けたい。抹茶の苦さと豆の味が残ったピーナッツ甘納豆が絶妙にマッチした。

ヘッドホンステレオでMISIA(ミーシャ)の「風のない朝 星のない夜」を聴いた。5〜6年前のアルバムの曲だが、最近になって心に浸透し脳みそを揺さぶった。大袈裟だが、歌との出会いはそんなものである。それまで何も感じなくてもある日突然琴線に触れる。朝見る桜と昼間見るそれ、夜見るそれがまたまた違うように、歌との出会いはさらにTPOに左右される。


※詞参照    http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=22835

「あなたの声が好き 選ぶ言葉が好き あなたの話す物語 そこへ連れて行って」
なんというセンス、なんという才能、驚くべき上質。THE BOOMの宮沢和史さんの詞・曲だがミーシャの歌唱力とあいまって感動的でさえある。花粉症のような目になってしまった。
音楽の現場を離れて6年半、エゴを捨てひさしぶりに素直に歌を楽しんだ。
帰宅した妻が驚き喜ぶ顔を見たくて、約20本程の大量の枝を切って持ち帰り、花器に活けた。飼い猫どもがにおいを嗅ぎ、激しくくしゃみをした。




                




mk

池というよりダム?

一番美しい時

カケスの谷も春

眼下にも桜だ

咲き具合がまばら

日当たり次第は人同様
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