2011年8月20日(土)「 工作の日々 」

 いやはや7月・8月とずっとカヌーに取り憑かれている。日本全国の名川を下って…っていうのなら格好いいのだが、そうではない。前にも書いたがグモテックスの“サファリ”にてこずっているのだ。
 そもそもこのインフレータブル・カヤック(ゴム・カヤック)に直進性を求めるのが間違いなのだが、バイクに積める手軽さ・利便性を考えると、やっぱりこいつを多用したいのである。ゆったりと川を漕ぎたいのでわたしにとっては直進性アップが必須なのだ。
 で思考錯誤の結果、鰭(フィン)を付ければ格段に直進性と安定性が増すことが分かった。実際に適当な大きさのフィンをプラスチックで作り、両面テープで仮止めして漕いでみると、十分にツーリングカヌー(夏場だけ)としてイケそうな手応えを得たのである。
 しかしだ、破壊、分解、紛失(水中で脱落)を度々繰り返し、残念ながら「これ!」といった取り付け方法を現在時もまだ見つけ出していない。ネオジウム磁石という超強力磁石までも試したが、磁力が強すぎて工作しにくい。指やら皮膚(皮?)をはさまれて怪我をしたので、いいアイデアだと思ったが途中で断念した。現在製作中のもので6作目だ。アルミ素材の脚部、耐水両面テープ留め、カヤック本体へはワイヤー4点留めというもの。どうだかなあ?

 カヤック本体の材質であるPVC(軟質塩化ビニール)というのは、接着がとても難しい。普通の接着剤を買うと、箱に接着剤を塗り付けるためのヘラが入っているが、あれだ。もともと接着材が固着しにくいように作ってある?素材なのである。
 それと強度だ。結構鋭角的にカーブしたり、Uターンしたりもするから鰭には相当の水圧がかかる。ブチルゴム系の耐水最強両面テープでもフニャってしまった。PVC専用の接着材がボートの専門メーカー「アキレス社」から販売されているが試してみなければ分からないし、ちょっと高価なので二の足を踏んでいる。風船に丈夫な鰭を直角に固定することの難しさだ。畳むときは外して畳みたいし、さらに格好良くなければならない。もうこれは男の美学である。
 輸入代理店がないというのはこういうことか。チェコのグモテックス社に直接尋ねるしかない訳なのであるが「チェコって何語だ」と考え始めてもう2ヶ月経ってしまった……訳やネ。

「カヌーに乗るのより、そういうのを作ることの方が好きなんじゃないの?」
 妻は最近、本当に鋭いところを突いてくる。
 当たっているかも知れない。“いじくり回して壊したもの数知れず”なのである。
 



                




mk
鰭酒飲んでる方が幸せにきまってるじゃないか!
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思えばここから始まった

ネオジウム磁石は強力だけど

自信作だったが水中で紛失

おとう!またヒレ作りか?

制作中はすべて自信作
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