「第37回近美展」を観に行く
2010年11月23日(火)「勤労感謝で美術展」
 
 妻が主催するWeb画廊「作品倉庫」の作家(画家)2名が近美展(近代日本美術協会展)に出品しているので、それを観にゆく。職場でいつも親切にしてくれる若年女子に招待券を渡すと、遊びたい盛りだろうに祭日にもかかわらずわざわざ来てくれた。別に、だからという訳ではないが、実にいい子たちである。
 
 若年女子と一緒になると、中年オヤジ(わたしのことだ)は気を遣わずにはいられない。すぐに「メシ食おうぜ、飯!」とか言ってしまうのが常である。この二人は去年も来てくれたのだが、去年はろくすっぽ絵も観せないですぐに強引に飯食いに連れ出してしまったのでヒンシュクをかってしまった。今回は反省及び落ち着き払った振りをしてゆっくりと絵の解説などを(小声で)しながら時間をかけて回る。「写真撮るな!」と書いてあったがバシバシ撮った。最終日は朝からスタッフが搬出のことで頭がいっぱいなので、もうたいがいのことが許されてしまうのである。

 春山うめと颯田(サッタ)靖という画家が身内だ。昨年同様、今回も両者とも賞がもらえたのでわたしも鼻高々というものである。一応だが、美大出身であるのをいいことに美術評論家なみにいろいろと吹きまくった。ストレス解消と同時に腹を空かすのにもいいので調子に乗って「お芸術のすばらしさ」を熱く(暑く?)しゃべくっていると、ちょっと意外な方向に話が発展した。若年女子の片方のアヤちゃんが突然真剣な面持ちで言ったのだ。
「私も来年の出品を目標に絵を描いてみようかなあ?」
「どんなジャンルで?」
「消しゴム判子が得意なんだけど、ダメかな?!」
「………」
 
 若いということは素晴らしいことだ。恐れを知らないのがほんとうにいい。わたしも23〜24歳の頃、本気でグラミー賞を取るつもりでいたのである。
 是非とも「消しゴム判子」で50号の作品を完成させて欲しい。とてもウキウキする。冗談ではないのである。センセーショナルな作品になるのは必須である。勤労感謝の日に生まれた夢のある話である。

「さあ、そろそろだ! メシ、飯! 二人は何食いてえんだ?」




                




mk
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春山うめ「午前8時35分」

颯田靖「風に乗せて」

アヤちゃん&シナちゃん

絵の人物が指にとまる

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