バイク猫 免許無くても 免許皆伝  おそまつ!ウーロン
05年05月28日(土)  「 バイク猫 」

 こんにちは、ウーロンです。今日わたしはバイクに乗りました。正直に言うと本当は今日で3回目なんだけど、1回目も2回目も超恐かったんであんまり覚えていません。
 早く慣れた方がいいと言われて、ここのところ連日バイクに乗っているんだけど、やっと今日は少し慣れましたのでご報告いたします。ほんとうはメットとか着けて昔流行った「ナメネコ」みたいに「スピード命」とか書いた旗でも持ってればかっこいいんですけど、そういうところまではまだいかないのです。
 小林さんが「ソフトケージ」という片面が網になったバッグを買ってくれて、わたしはそれに入る訳なんですが、振動がなるべくわたしに伝わらないようにってことで、小林さんはそのソフトケージを首にかけて抱き抱えるようにしてバイクを運転するんです。見た感じ超格好悪いし首も痛いらしくてまったくもってお気の毒です。

 今日もいつも通りキャンプ場に向かったんですけど、土曜日だから人が多くて、それで小林さんは「どこがいいかいなあ」なんて言いながら一度も休憩を入れずに走り回るものだから、3回目とは言ってもいきなり20Kmも走ったから超疲れました。それで結局「ハーブ園」に来てしまいました。
 わたしは今日初めて「池」を見ました。広い水面は風呂ぐらいしか知らなかったのでびっくらこきました。知らないけど「海」みたいだったです。「亀」も見ました。わたしにしてみればけっこうでかい亀で、知らないけど「海亀」みたいだったです。
 それからこれはとっても不思議な生き物で「オババア」というのを2匹見ました。1匹は「猫好き」でもう1匹は「猫嫌い」のオババアでした。猫嫌いのオババアは顔もさることながら言動が特に変だったです。
「あたしゃ、猫が嫌いでねえ、猫のどこが嫌いって、口が嫌いなのよ。クシューってつぶれたような形の口がねえ。それでねえ、あたしゃ鳥のとんがった口が好きなのよ、だからあたしゃ鳥好きだなあ」
 ど・ど・どっ・どういうこと?! わかりましぇん。
「うちの近所の公園に野良猫がいるんだけどねえ、悪い人もいるんだねえ、煙草の火を押しつけた跡があるんだよ〜、猫に、って言うか動物にそんなことする人はきっとこの先ろくな人生送れやしないよ〜、だってねえ、猫は本当に魔物なんだよ〜」
 ま・ま・まっ・魔物じゃありましぇ〜ん!!

 大きな犬も、ホームレスの人達も見たので社会科の勉強もしました。わたしと小林さんが池のまわりを散歩していると、ホームレスの人たちが木陰で将棋をしながら「肉が柔らかそうで旨そうな若猫だな」とからかって言いました。小林さんはすぐにドスの効いた声で「うるせえ! もうちょっと太らしてからだ」なんて言いました。小林さんも最近ガラが悪いです。それにどこまでが冗談なのかわからないからちょっとビビッちゃいます。太らないようにしようと思いました。

 アウトドアで思いっきり遊ぶと、つ〜か、バイクに2時間も乗ると、つ〜か乗せられると家に帰ってから4時間ぐらいグッスリ眠れます。亀や鯉や犬やオババアの夢をみて手足やまぶたがピクピク動きました。
 明日もどっか連れてってほしいなあ、と目を覚ますと小林さんがワイシャツにアイロンをかけていました。あしたは日曜日だというのに、この人は仕事らしいのです。チェ〜ッ!




           





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