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フンピ? カイフン?

フンフンフン鳥のフン

傷防止でツッパリ棒よ

鳥のために色も塗らない

多肉植物も花咲く5月

ナニワノイバラ咲く

2015年04月29日(水)「若いツバメ」

「ツバメが巣を作る家はな、幸せな家じゃっち言うよなあ」
 わたしが小学生の頃、この季節になると母はいつもそう言っていた。ツバメの巣がある家が羨ましかったのか、自分を不幸だと思っていたのか今となってはまったくわからないが、確かに我家にツバメが巣を作ったという記憶はいっさい無い。
 だから母の理論でゆくと、わたしもずっと不幸な半生だったことになる。

 ところがである。つ、ついに我家にも若いツバメがやって来たのである。妻に愛人ができた訳ではない。
 なんかにぎやかだなあと思っていると、玄関の庇の下のドアの縁(へり)に「つがい」らしきツバメが2匹とまっているではないか!
 驚かさないように慎重にドアを開け閉めし、静かに静かに出入りした。するとどうだ、あくまで表面上だが、わたしたちが善人だということがお分りになったのだろう。ドアのほんの1Cmほどの縁になんとなんと一泊していただけたのである。わたしの脳裏を一瞬6億円が駆け抜けて行きましたネ。フフフ。
 それが昨日の話。で、今日は善人面の仕上げである。御ツバメ様が巣を作りやすいように板を取り付けさせて頂いた訳である。
 敬語なんかタダだからどんどん付けちゃうもんね〜。オツボネ様って言いそうになったぜ〜。ヒヒヒ。


「玄関が糞(フン)だらけになるわ、なんかいい方法を考えてよ」
「いいじゃないか幸せになれるんだから……、6億だよ6億。うん? 待てよ、犬がフンをする、猫がフンをする、鳥がフンをする……とは言うけど、俺ちょっとフンをしてくるワ、とは言わねえよなあ。そうか! つまり……人間の場合はクソとかウンコとかは言うけどフンとは言わないのだなあ、便秘はあってもフンピは無いし、快便はあってもカイフンは無し、死んで屍拾う者無しだ、ウンウンすごいわ、人生61年目にして初めて気がついたわ!」
「なに馬鹿なこと言ってんのよ、人糞って言うでしょうよ、ジンプンって!」
「あ、そうか。そうだなジンプンは人のクソだわ」

 なんと平和で幸せな会話であろうか。きっとこれもツバメのおかげなのだろうなあ?