2012年11月09日(金)「 海まで2往復 」

 まだ暗い5時半に、2匹の犬にウンコと小便をさせ車で海に行く。そうしてからでないと「ウンコウンコ!ションベンションベン!」と車の中でうるさいのだ。
 犬たちも賢いので「今日はイベントなんだな、どっか行くんだな」と雰囲気で分かるらしい。ウンコ&ションベンの短い散歩が終わると、車に一直線である。

 九十九里では今、素人のおじさんたちが50mほどの網を使って蟹を獲っている。身を食べれるほどは大きくないそうなのでツガニのようなものだろうか。味噌汁に入れると美味いらしい。専用の網が売っているそうなので、地味だが確立された漁法なのだろう。人間は、食うためなら何でも獲るなあ。感心する。
 邪魔にならないように、水際から離れた砂丘で犬を走らせた。

 午前中に帰宅したが、穏やかな海が忘れられない。潮も動くのはまだこれからだ。意を決して、もう一度バイクで海に向かう。ちょっと時期的には遅いが、ハゼの1、2匹は釣れるだろうと思った訳である。
 実績のある場所に腰を下ろし釣り始めたが、やっぱり甘かった。釣れるのは10Cmのコトヒキばかり。リリースするつもりでいたが、ハリを深く飲み込んでしまっていて、水に戻してもお陀仏だろうと思われた。無類の魚好き猫“ラテ”のために持ち帰ることにした。
「ハゼはもう釣れねえよ〜!」と地元民が笑うので、照れ隠しに別方向に力を込めて遠投すると、チンチン(黒鯛の子)が最後に1匹釣れた。九十九里では今、チンチン釣りがメインらしい。釣りは年中絶え間無くやっていないと、頓珍漢なことになるのだ。
 しかし……わたしは釣りたいのではなく、釣りがしたいのかも知れない。言い訳だけど。

 暗くなるのが早い。気温が落ちるのも早い。バイクなので早々に切り上げる。次はクロダイ狙いにするべえ。
 無類の魚好き猫“ラテ”君もコトヒキを食わなかった。Web検索すると「マズくはないが、美味くもない」とある。そういう感想をいだいた食物の記憶がないので理解し難いが、事実は事実として記録しておきます。
 わたしはというと、妻子には呆れられたけれど、釣りのために再度海に向かった自分の元気さに、ちょっと安堵した一日でありました。
 次は「海まで3往復」だ。……意味が分からない。どういうケースが考えられる?




               




mk
“もの好き”と“好きもの”は違うんだぜ〜。
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寒いが海はいいです

イワシ漁は九十九里名物

蟹獲りに来ている車の人々

大きく育っております

仲が良くてよかったなあ

やんちゃで困る時もある

いろいろあるらしい

コトヒキのヒレは痛い

暗くなるのが早くて困るぜ

今日も稚魚虐殺であった
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