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2014年07月14日(月)「 上には上が… 」
発芽してやっと3Cmぐらいにまで育った「島とうがらし」の苗を、いきなりダンゴ虫に全〜部食われてしまった。
まさかダンゴ虫が植物を食うなどとは考えもしなかったので、最近増えているのは分かっていたのに、まま放っておいたのがいけなかったのだ。
1本の苗に、5匹ぐらいずつ取り付いて食っている。てっぺんにまで登って柔らかい本葉からムシャムシャ食っている奴もいる。あの体型でどうやって登ったのだ?
島とうがらしを失なった悲しみにうちひしがれていると、妻が耳寄りな情報を教えてくれた。
「伊藤園芸(近所の店)に激辛ハラペーニョの苗が残ってたよ。しかも夏休業の前の半額セールやってたし」
わたしはハラペーニョのことなどろくに知らないくせに「激辛・撃辛・劇辛!」とオランダのアリエン・ロッベンのように走った。話は逸れるが、アリエン・ロッベンの先祖は絶対に忍者だと思う。
前回の「海を漕ぐ」でも書いたが、神様も時にはわたしに味方するらしい。ハラペーニョはあった。目の前に元気に育つハラペーニョがまだあったのである。しかもだ!
すでに実が成ってるじゃないか! さらにしかもだ、半額セールで一本50円だ!
わたしはヨダレを垂らしながら、ハート目で3本購入した。伊藤園芸の若旦那は顔見知りだが、さすがに不審者を見るような顔つきで店の奥に入っていった。
脱法ハーブなんかやってないって! カプサイシン中毒は合法なのだって!
陽当たりと害虫避けを考慮して、大鉢に3本寄せ植えにした。これで移動可能だ。
ダンゴ虫め、上には上があることを思い知らせてやるからな。君たちに30Cmは登れまいて、ククッ。
ハラペーニョについて調べてゆくうちに、カプサイシンの奥の深さを知ることになった。? 、いやいやそんな偉そうなことじゃなくて、世の中には「比較にならないほどの辛さ」というものがある、ということを知ったのだ。
ほとんど受け売りだが、自分の脳内に確実に格納するために、敢えてここに書いておこうと思う。
辛さの度合いを数値で表す「スコヴィル値」というものが存在するらしい。
これは5人の人間による検査で、トウガラシの溶液をその辛さを感じなくなるまで砂糖水で薄めていくわけだ。で、その5人全員が辛さを感じなくなった時点での希釈倍数をスコヴィル値として認定するわけである。逆に考えると分かり易いかもしれない。
ハラペーニョのスコヴィル値は2500だが、つまり2500倍に薄めればもう分からなくなる程度の辛さ、というわけである。しかしながらこれだと所詮は人間の味覚感覚。で、近年はカプサイシンの含有量をジレット法というやつで科学的に測り、その値をスコヴィル値に反映させているらしい。
ウィキペディアに詳しいデータがあるが、分かりやすいようにいくつか抜粋した表を作ってみたので参考にしてほしい。
まったくなあ、最も低いレベルでヒーハーヒーハー言ってたのだなあ。恥ずかしい限りである。
ハラペーニョだってたいしたことはないのだ。そう考えると、やっぱり沖縄島とうがらしは惜しいことをした。
ん? わたしは一体何処に行こうとしているのだ? 危険だがハバネロぐらいまでは行ってみたくなるなあ。死ぬまでのあいだに、キャロライナ・リーパーを一舐めできるだろうかなあ。
そうだ、カプサイシン同好会を結成したいなあ。危険なトウガラシは他人に試させてからってのがいい。名前は「一舐め会」がいいかもしれない。たくさん舐めるとショック死しそうだからなあ。