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Fieldnote 2017 やっと見つけたぞ!

入り口

トラウトポンド

日陰は寒い

1匹目

2匹目

その他色々
2017年12月29日(土)「釣パラダイス」

 千葉・八街(やちまた)近郊にある“釣パラダイス”という管理釣り場に行ってきた。
 千葉に越してきた当初から「フライで鱒釣りのできる管理釣り場」を探していたのだが、なぜかここの事は全く今まで知ることが無かったのである。ところが4〜5日前、久しぶりにwebで検索してみるとあっさりとヒットした。そしてさらに今日訪れてみて分かったのだが、12年前から営業しているそうなのである。う〜む……とことん縁が無かった、ってことなのだろうか。
 ということで、管理釣り場とは言え、10年振りのフライフィッシングである。仕舞った場所を忘れてしまい、リールを探した探した。(笑)

 時期的には絶対にニンフ(沈むフライ)が有利なのだろうが、わたし的にはなんとかドライ(浮かぶフライ)で釣りたかった。昔と違って最近の管理釣り場では、水質悪化を避けるために浮かぶタイプの飼料を日常的に与えているので、魚たちも浮いているものに1年中反応するようになった、と噂に聞いたからだ。
 しかし坊主(1匹も釣れないこと)は嫌なので定石通り先ずはニンフでスタート。正午から釣り始めて2時間、釣果は0匹。バーブレス(返しの無い釣り針)がルールなので、アタックは時々有るのだがぜんぜん掛からない。というより、尾びれで蹴飛ばしてただ遊んでいるようにさえも思える。完全に見切っていやがるのである。チクショウめ。

 14時過ぎ、思いきってドライに変えた。高浮力のCDC(水鳥の胸毛)。着水と同時にヒットした。いわゆる、反射食いというやつだ。小さいが元気者の美しいニジマス。「魚を手で触らない」のもここのルール、魚体を水に浸けたままペンチで針を外してリリース(放流)した。
 その10分後、またまたドライに食いついてきた。池全体に陽が当り活性があがったのだろう。
 その後しばらくアタックとバラシを何回か繰り返す。大きいフライには大きい魚が反応する…という持論を思い出して冗談ででっかいパラシュートフライを投げてみる。と、40cm程のニジマスがヒット。ガッチリとフッキングしていたが、ぐいぐいと底に引き込まれてあっさりラインを切られてしまった。逃がした魚はでかいのである。が、それもまた至福、笑いが止まらない。危ないケロケロ爺さんになってしまった。

 15時半を過ぎた辺りから陽が翳り始め、寒くなってきた。既にアタックもほとんど無い。たいした準備をしてこなかったのでフライの手持ちも尽きてしまい、制限時間を1時間半も残して上がってしまった。歳のせいだろうと思う、近頃諦めが本当に早くなった。
「どうでしたか?」
「2匹でしたがドライで釣れたので満足です」
「そうですか、ドライで。よかったらまた来てください。券10枚で1回無料になりますから」
 帰り際に従業員らしいお兄さんと2言3言交わしたが、とても気分のいい若者だった。
 事務所等の建物は、お世辞にも綺麗とは言いがたいが不思議ワールド的な雰囲気があり興味が尽きない。4輪バギーやサバイバルゲーム用のガスボンベが無造作に置いてあったりと、なかなか「ワイルドだろう?」なのだった。
 釣りに関しては、他にも鱒類の餌釣り池有り、鯉釣り池有り、ヘラブナ釣り池有り、タナゴ釣り池有り、ブラックバス釣り用の大きな野池有り、とさしずめ淡水魚釣りのデパートみたいである。こういうところも大いに変わっている。
 天然の湧水を利用しているとのことで、水もまあまあ綺麗だ。混雑具合もおそらくほどほどだろうと予想がつく。ちなみに今日鱒池でフライで釣っているのはわたしだけだった。あとは全員ルアー釣り。暖かくなれば絶対にドライフライの独壇場になるはずだ。
 釣果を競う気持ちは全然ないが、他人が釣れていない時に自分だけ入れ食いになるというのは気分がいい。へへ、どんどん意地悪爺さんになっていくなあ、楽しいなあ。

 来年につながる嬉しい発見であった。そうだ干し鱒(?)も作らないと!


 ※釣パラダイス
千葉県山武市大木470-1
TEL. 043-444-6000