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2014年08月03日(日)「 姪孫(てっそん) 」
母が今日で90歳になった。
彼女の脳はもはやミキサーなので、真理子も倫博も勲も三男も利一もまつえも利隆も四郎も順子も、頭の中でごちゃ混ぜになってしまっているようだ。が、とりあえず今日めでたく90歳になった。
これは凄いことだと思う。
イタリアンで祝いの会をした。カンツォーネの一曲でも歌えば、元歌手としては格好がつくところだが……母は耳が聞こえないので結局やめてしまった。嘘
だ、オー・ソレ・ミオすら歌えない。
話が逸れるが、わたしの右耳も最近3000ヘルツから上の音が聞こえづらくなってしまっている。左はまだ大丈夫だが、こういうのはやっぱり遺伝なのだろうか。後遺症もあるかもしれない。聞こえるうちに音楽をもっと聴いておきたいという気分だ。
10年の紆余曲折を経て、今回、甥が親族会に加わった。2歳の息子を連れての参上。わたしももう十分孫の居ていい歳だが、未だに縁がない。だからどう対応したらいいのか分からない。
甥や姪の子どもを姪孫(てっそん)というのだと今回のことがあって調べて知った。姪孫の中に又姪(まためい)というのと又甥(またおい)というのがさらにあるらしい。こうして呼び名までつけて、家系図の三角形を大きくしていくことに昔の人達は努力を惜しまなかったんだろうなあ。
娘が小林さんっていう人と結婚すれば話は別だが、このまま行けば「小林」という氏はわたしで絶える。それもまた縁なのだろう。
90歳と2歳の両名を並べて、5分の1秒ずつ交互に首を振って眺めるとまるで大正、昭和、平成の時代を凝縮したストロボ動画を見ているようだった。
かっこいい表現だが、んな訳はない。
婆さん、赤ちゃん、婆さん、赤ちゃん、婆さん、赤ちゃん、とただ繰り返して見えるだけだった。パラパラに見えないものかとさらに猛スピードで首を振っていたら、バジル風味のゲップが出た。
ところで、2歳児の肌ってなぜあんなにきめ細かいのだろう。触ろうとしたらバイキンマン、イヤ! と泣かれた。
母が反応して微笑んだ。
幸せはいつも少しだけ遅れてやってくる。