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父さんは頭がデコボコです
 

通過直後はこんな感じ

空いた口が塞がらなかった

巨大な金木犀だったが

杉系は根が張らない

どこよ!って感じの裏山

物置壊滅

サイコロように転がってきた

シュールだけど
2019年09月08日(日)「台風15号」

 風台風だと聞いてはいたが、いやはや凄かった。風速58m強と言えば時速に直すと約210kmだ。わたしは当日泊まりの勤務だったが、夜中に自転車が高さ3mほどの空中を飛んで行くのを見た。背筋が一瞬凍りましたネ。
 瞬間停電が3回もあり、その度に緊急連絡網を回したり被害状況を調べたりと、一睡も出来なかったのはいいとして、強力な吹込みで詰所の中にまで浸水してきたのには参った。打つ手が無いのである。

 朝がきて外に出てみると大木が折れたり、根こそぎ抜かれて歩道や道路を覆っている。鹿児島生まれで台風には慣れているつもりだったが、ここまでひどいのは初めてである。「100人乗っても大丈夫」のイナバの物置も動いて傾いでしまった。

 JRが完全に止まっってしまったので交代要員が来れず、穴を開ける訳にはいかないのでそのまま夜まで自分が勤務を続けた。やっと交代要員が車で来たが、電車が動いていないのでわたしも帰れず、結局最終的には家人に車で迎えに来てもらってやっと帰宅できた次第。道路は渋滞し、停電で信号も無いので往生した。通常40分のところを2時間半かかった。

 翌日、自宅近辺を歩いてみたが、違(たが)わずひどい有り様。山は倒木で埋め尽くされ、物置小屋は潰され、また別の倉庫はサイコロのように転げて移動していたりと、思わず「ここはどこ?」と唸ってしまった。
 自宅隣のタコ焼屋が屋根と壁を飛ばされて浸水し、ふやけた天井が落ちて遂には営業を停止した。我が家にとっては静かな日々が戻ってきて嬉しいが、建て直しなどをされると陽当たりが悪くなりそうで困る。
 庭で面白いものを見つけた。
 家から100m程の距離に「創造の杜」という結構大きな公園があって、池にたくさんのミシシッピ赤耳亀がいるのだが、我が庭にも直径20cmぐらいのそいつが1匹迷い混んで来ていた。自転車が飛ぶぐらいだから亀なんか軽く飛ぶのだろう。
 どのような体位で飛んできたのか実際には見てはいないが、おそらくフリスビーのように回転して浮力を得ながら飛んで来たのだろうと確信する。頭に当たると死ぬだろうね。

(9/16後記)
 停電が始まってやがて1週間経つが、未だ復電していない地域も多いようだ。水もガスもライフラインが全部ダメといった地域さえもある。死人も出始めた。最初に力尽きるのは孤独な老人だ。気の毒としか言いようがない。ケアマネシステムを公共レベルで実施しないとだめだ。
 森田健作知事殿、手腕の見せどころですぞ。いっそのこと電線を全て地下に通す大計画に着手しましょう。