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何故か罠を仕掛けてじっと待っている
猟師の気分である。早く誰でもいいか
らもらってくれないかなあ。
2015年07月07日(火)「 タダより高いものはない 」

 七夕(たなばた)だと言うのに美味しい話が何も降ってこない。あ、それは棚ボタだ。
 
 梅雨真っ最中なので脳にカビが生えてきた。おまけに3個同時に台風が来ているのだ。火山はあちこちで爆発しているし、大雨で崖は崩れるわ人は流されるわ、台風まで来たんじゃ、もうもうどうすればいいの? とわたしは言いたい。

 が、こんな状況だからこそ少しでも他人様のお役に立ちたいと、大豊作の唐辛子を近隣にお配りすることにした。前から一度やってみたかったのだ。
 近所の農家さんなどで、軒先に野菜が置いてあって、通りがかった人は置いてある箱に100円入れて好きなものを選んで持ってゆく……なんていう無人直売スタイルを時々見かけるが、まあそれと同じだ。
 最近では農家でなくても、家庭菜園で採れたものを売っている一般人猛者もいるが、キュウリやトマトならいざ知らずまったくの嗜好品だからなあ唐辛子は。老人の町“土気”で需要があるかどうか。
 辛いもの大好きの韓国人とか、カレーに入れてみようかと独創的な考えをもったインド人とか、ヒーハー・ヒーハー言いながら走っているメキシコ人とか、ペッパー警部とか、まあそういう人たちが持っていってくれるとストーリー的に先に繋がるなあ、と期待しているわけなのだ。

 朝の10時にセッティングして、今14時だ。まだ一個も減っていない。この際何人(なにじん)でもいいんだけどなあ、欲しいと言うなら1000歩譲って中国人でもいいよ。なんだか悲しくなってきたなあ。だれか早く持ってってくれないだろうかなあ。
 こっちが金払ってもいいんだけどなあ。