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医は食なり、胃はショックなり

この瓶で¥800

干し網を作った

粕漬けブタ

定番シャケ

減塩豚味噌

冷凍ポポー

いい香り
2016年1月6日(水)「食生活2016」

 元旦から3日までは仕事があって、4日にやっと正月がきた。ところが4日の夜から5日の未明にかけて死ぬほど苦しい嘔吐と悪寒に見舞われた。おまけに左のこめかみがズキズキズッキン、割れるように痛い。
 最初は二日酔いかと思ったのだがそれほど飲んだ記憶はないし、風邪も引いた覚えがない。バチが当たるようなことも最近はまったくしていない。結局最終的に疑ったのが食中毒。後になって思えばツマミに食った厚揚げがちょっと水っぽかったような気がしないでもない。夕方買ったばかりのやつだったんだけどなあ。
 家人を起こすと面倒なので必死でこらえ、白湯を1リットルほど飲んで、喉に指をつっこんで吐き胃洗浄をした。それを3ラウンド。
 吐き気は引いたが頭痛の方は最後まで治らず、そのせいで朝まで一睡もできなかった。1ヶ所だけ集中的に痛いというのが限りなく不気味。
 そういう時は悪い方にばかり考えるものだ。
「もしかして、これが脳梗塞というものではないのだろうか? 明日の朝起き上がった途端に冷気に当たって倒れてしまうのかもしれない。新聞を取りに玄関を出た途端にバタリってのが多いんだってなあ、やっぱり早く青酸カリを準備しとかんといかん、X-dayがいつ来てもおかしくない歳だからウウ…」

 妻方の曾祖父はメッキ工場をやっていた関係で青酸カリをいつも持ち歩き、脳梗塞で倒れた折りに「潔く逝くべし」とそれを飲んで自決したというすごい人だ。自殺ではなく自決というところが味噌だ。絵に描いたような明治男の美学である。

 家族に手間および迷惑をかけたくないのはわたしも同じだが、青酸カリの入手にはまだまだ時間がかかりそうなので、それまでは健康に十分気を付けて元気に過ごす事にした。
 医は食なり。中国3000円(!)の歴史だ。
「食生活2016」のテーマは4つ。エゴマ油・粕漬け・減塩・酒半分。根拠および裏付けはあまり無い、男は勘だよチミ。

@エゴマ油
 ある朝突然ネクタイが結べなくなったり、無い無いと大騒ぎした眼鏡が冷蔵庫から見つかったり……とわたしの脳味噌ももうかなり豚味噌並になってきた。というと豚味噌に失礼か? 蟹味噌並…もっと失礼か?
 エゴマ油は認知症予防に効果ありということで最近何かと話題になっているが、わたしもついに取り入れることにした。流行りものに実は弱いのだ。
 認知症はDNAと関係があり、遺伝もするらしいのでわたしの場合超必須アイテムである。
 難しいウンチクを書き出すと長くなるのでササッと書くが、要するにエゴマ油にはオメガ3系アルファリノレン酸というのがいっぱい入っているわけ。これが他の悪い脂肪酸を廃棄させたり、自身は体内に入ってDHAやEPAに変わって血液をサラサラにし、動脈硬化や心筋梗塞を防ぎ、脳の働きをも高めるらしいのだ。
 熱に弱いのでもっぱらサラダ類にドレッシングと一緒にかけて食っている。無味無臭なのでゴクリと飲んでもいいが、どうせならオニオンスライスなどと一緒にたべるとさらに血液は春の小川だ。その心は♪サラサラゆくよ〜♪。
 一日に2gは摂らねばならない。きょうは大根サラダを作って食った。
 誰でも3日目ぐらいから前頭部の脳がスッキリしたような錯覚が味わえます。
 口からでまかせを言うナ…って? 口で言わずにどこで言う!?  な、な…頭冴えてきてるだろう?

A粕漬け
 酒粕のことは去年から騒いでいるのでもう十分に笑っていただいていると思うが、本当に美味い。どちらかというと「美味さ」先行で始めてしまったことなので効用など二の次だったのだが、ひとくちで言えない程のお役立ち食材ということがよくわかるのである。粕漬けも勿論いいが、酒粕そのものを食するのも非常にいい。糖尿病の予防にもなるらしい。バナジューム天然水で味噌汁を作り、そこに酒粕などを溶かし込めば無敵の糖尿病バスター汁のできあがりだ。
 さらに深みを知りたい方は、ぜひぜひ粕漬けの魚などつまみながら下のサイトを見ていただきたい。あなたもきっとやる気になります。
www.sakekasu.com/nutrition.html

B減塩
 何にでも醤油と味の素をガバガバかけるのは小林家の伝統であり、わたしにとっても小学生の頃からの癖だ。唐辛子醤油の魅力にとりつかれた三年前からはさらにひどい。それでも血圧が80〜120ぐらいだから今のところはまだ大丈夫なのだが、新たに生まれる赤ん坊のために(嘘嘘)今後は気を付けることにした。で、本日、減塩豚味噌なるものに挑戦してみた。やってみてわかったが、15%程度減塩の味噌なら物足りなさなどはまったく感じない。舌が馬鹿なのか舌も馬鹿なのかわからないが、ほとんど同じだ。むしろ甘くて美味いぐらい。
 キヌア入りの炊きたてご飯と一緒にいただくとベスト。コンドルが飛んで行く。キヌアというのは南米産の非常にミネラルバランスの取れた粟や稗みたいな雑穀だ。体にいいらしい。五穀米でも体にはいいだろうが、その場合はコンドルは飛ばない。
 トンビが……トンビニに飛んで行く。

C酒半分
 范文雀という女優さんが昔いた。寺尾聰さんの奥さまだった方だ。よくモジッて「半分弱」などと馬鹿をいっていたが懐かしいねえ。で、酒も今年は程ほどに…ということで「酒范文雀」というタイトルを考えた訳だが意味が分からない。
 それに量も半分弱じゃちょっともの足りなさそうなのでやはり「酒半分」にした。
 …以上の文章で分かる通り、酒は脳細胞を破壊する。この歳になるとただでさえ、新たに生まれる細胞の数より死んで行く細胞の数の方が圧倒的に多いのだ。わざわざそれに拍車をかけることもなかんべえ、ってことだネ。一句できた。

 酒飲んで 舟を漕ぐなら パドル持て      小林二茶(ニチャニチャしてそうだ)

 と、それにスッカリ酒に弱くなってしまっているから、飲んだ後にあれこれ作業が出来なくなってしまっているのだ。まだまだやりたいことがたくさんあるのに落ちてしまって最近は何も出来ていない。
 情けない限りである。人生で一番充実するのは60代だというのに、こんなことではいけない。

Dオマケ
 若い頃、俺はサルじゃないだろうか? と思うほど果物を食っていたのをふと思い出したのだ。金がなくてオカズが買えないような時でも、なぜかリンゴやらミカンやら桃やら買ってきて食っていた記憶がある。50代の前半まで“果物食い”は続いていたが最近はそうでもない。
 もしかしてだけど〜♪あの頃の活力の源は果物だったのでは無いか? とマジで考えている今日この頃。壊れゆく脳細胞は幻想を抱かせるのかも知れないがオマケのツイデに研究の余地ありである。
 豚味噌の会の玲奈ちゃん経理担当が食ってみたいというので、ポポーの冷凍物を1.5kg仕入れた。冷凍のままだと、まんまアイスクリーム、解凍したやつはパンにも塗れるカスタードクリームのようだ。これを皮切りにガンガン食って、フルーツの風も吹かせるかもしれない2016年。
♪東鳩〜♪果実園〜♪〜いやいや、その曲だけはダメダメ。