人生にバイオリズムというものが本当にあるのなら、今わたしのそれは最悪かも知れない。腰痛は相変わらず治らない。１５日にＭＲＩ検査を受けるので、その時にはいずれにしても病名がはっきりするだろうが、自分で想像するところおそらく「脊椎分離症」ではないかと思う。
ガキの頃、医者になりたいと思ったことがあったけれど、なれなかった今、自分の体で「お医者さんごっこ」をする毎日だ。気絶するぐらい痛いけど、これがなかなか楽しい。馬鹿である。
本日、愛車のＤＴ５０が盗まれた。休日だったが寒いので１度も窓を開けず、ベランダに出ることもなかったのがいけなかった。（ベランダのすぐ下の駐輪スペースに置いてあるのね）しかし、午後３時には足腰を固めてはいけないと思い散歩に出た。そのときは確かにあったのだ。長い間エンジンをかけないでおくとガソリンが腐るって聞いたけど本当だろうか？ と考えたのを覚えている。小一時間ほどで帰宅した時もまだあった。そして部屋でＤＶＤなどを２時間見てふと窓下を見ると、無い、無い、無い！
余り最近乗っていないので、スネて自分でどこかへ行ったのかとも思ったが、考えすぎだ……んな訳ねえだろう！
腹が立って腹が立って仕方がない。色々な所へ一緒に１８０００Ｋｍほど旅をした仲だ。分解されたり、遊ばれた果てに川に放り込まれたりすることが無いことをただただ祈るだけである。
盗難届けを作成してくれたお巡りさんはいい人だったが、ちょっと目が笑っていた。
「いい歳して、こんなバイクに乗ってるから腰を悪くするんじゃないですか？」とでも言いたげだ。
「ぶっちゃけ、発見されますかね？」
「なんともね、なんとも言えないっすねえ」
「なんともねえ、なんともなんとも」
「なんともねえ、にんともかんとも」最後は忍者ハットリくんでお別れした。
サラバ、ＤＴ５０である。
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