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水がもうちょっと綺麗だったらなあ | |||
2017年04月10日(月)「山上湖でリハビリ」 亀山湖に行ってきた。2〜3時間漕いで肘のリハビリをしようという訳である。動かさないと固まって、かえって悪くなるらしい。 亀山湖と言えば野田知佑さんだ。カヌー犬「ガク」の誕生の地でもある。わたしがカヌーを買ったのも、犬を飼ったのもまさにそこが起源であり、全て真似っこだ。わたしにとって亀山湖はメッカなのである。メッカで漕げば肘痛なんか吹っ飛ぶ筈……なのである。 カーナビに「千葉県君津市笹927-1」と入力すると亀山湖で唯一カヌーが下ろせる「笹公園」の駐車場に案内してくれる。これから行ってみたいと思っている人は参考にしてください。地図で住所を調べたのだぜ〜。 紅葉シーズンにはカヌーイストの列が出来るほど混むらしいが、今日はそんな気配すらも無かった。 カヌー用のルーフキャリーを積んだ車が1台駐車していたが湖面にカヌーの姿は見えなかった。遠くへ漕いで行ったか沈んだかのどっちかだろう。 肘になるべく負担をかけないように、美しいフォームを心がけて漕ぎ出す。バス釣り師が相変わらず多い。飛沫と音を立てないようにゆっくりと行く。 山桜の2〜3本は咲いているかと期待したのだが、崖に桜の木は1本も無かった。かわりに紫のツツジらしい花が咲いていた。 天気の割に気温は低く、風が吹くとかなり寒い。カヌーの上で食べるつもりで積んであったトンカツ弁当を、上陸して陽の当たる公園のベンチで食べることにした。 デジイチを首にかけた25〜26歳のお嬢さんがやって来て挨拶した。 「大きな船ですね? お一人ですか?」 「そうです。桜ですか?」 彼女はパドリングの、わたしはシャッターを押す振りをしながら話した。他人が見たら何をしているのかさっぱりわからない景色だ。異種格闘技に見えるかも知れない。 「カヌーから、崖に咲く桜が撮れたら素敵でしょうね」 彼女はわたしのカヌーの空いた前席を見ていた。 「乗ってみますか? 漕ぐのはわたしがやりますからあなたは桜を探してください。そういう目的のあるクルージングは楽しい」 「え〜っ? いいんですか?」 「これも何かの縁ですよ」 そのぐらいの気の利いた会話ができれば、また違う人生があったかも知れない。が馬鹿正直なわたしは何も考えず言ってしまうのだった。 「午前中にひと回りしてみたんだけど、ここの崖には1本の桜もなかったですよ」 彼女は「そうですか」と言い、残念そうに去って行ってしまった。 肘のリハビリもそうだが、脳ミソのリハビリもそろそろ必要なようである。 |
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