2019年05月02日(木)「令和の初ラッキー?」
新年号が「令和」になるのは事前に知っていたので特には感動も無く(嘘つけ!)、昭和・平成の遺宝を求めてリサイクルショップへ行く。
まあ、要するに暇なんだよねえ。
鳴りのいいS.Yairiのアコースティックギターが有ったが「断捨離、断捨離……」とつぶやきながら後ろ髪を抜き捨てて逃げた。どんどん髪が薄くなる。
が、スピーカーコーナーで背中に強力な電流が走った。直感というやつである。造りが非常にいいのだ。大きさといい、塗装といい、使われているユニットといい、一見して安いステレオコンポのおまけスピーカーではないことがすぐに分かった。なのにペアでたったの980円と書いてあるのだ。
明らかに店側の査定ミスだろうと推測した。わたしは迷うことなく即カゴに入れた。調べている間に他の人に取られると思ったからだ。みみっちい奴だぜまったく(笑)。けどけど、今までそういった事が何度も有って悔しい思いをしたのだ。
エンクロージャーの裏にはメーカー名として「創和」と有った。聞いた事がない。令和になって2日目に創和に出合った訳である。あまり意味も無く、また面白くもなんともない(笑)。
帰宅し、早速ドナルド・フェイゲンのCD「The NightFly」を鳴らしてみる。と、なんとも衝撃的な音が聴こえてきたのである。よくオーディオチェックに使われる高音質のCDだからいい音なのは当たり前なのだが、そのスピーカーの再生帯域の広さがすごいのだ。微かにドンシャリ気味だが低域から高域まで澄みきった空気のようなクリアさだ。定位感も実にいい。それぞれの楽器(奏者)が今何をしているのか見えるように聴こえるのだ。モニターヘッドフォンの高解像の音に、ほどよく低域をプラスした感じである。
大きさの違いも勿論あるが、普段使っているM-Audioの小型卓上モニターとは情報量が全く違うのである。リッチ感も数倍あるように感じられた。
先日全曲アップした自分の曲を聴き直してみると、若干こもり気味に聴こえた。ヤバいなあ、やり直さないとだろうか?
Web上の情報はたった1件だ。それも「創和EG-50」ではなく「フォステックス EG-50」でヒットしたのである。外観がフォステックスのスピーカーにそっくりだなあ……とは思っていたのだが。
かいつまんで言うと……日本コロンビアが真空管アンプを安く提供しようと企画し、製作を音響会社「創和」に依頼したことがあったらしい。2016年頃らしいので割りと最近の事だ。で、本体価格9万7千200円のアンプが完成したのだが、そのアンプの性能に合わせて4種類のスピーカーが展示用に制作された、とのこと。フォステックス
EG-50はその中の一つだったという訳である。スピーカーの老舗専門メーカーとして他社に負ける訳にはいかなかっただろうから、フォステックスも相当に力を入れた筈、と思う。しかしこのセットは実販売には至らなかったようだ。となると、今日買ったこれも展示品だったものが流れ流れて、ということだろうか? 今となっては何も分らない。しかし写真の文中にもあるように「平成の宝」と言ってもおかしくない音をしている。
メインのモニタースピーカーにするかどうか思案中だが、いかんせん情報が少なくて迷う。
何でもかんでも美しく聴かせるスピーカーだと、モニター用途には不向きなのだ。家ではいい音だったのに、他所のスピーカーでプレゼンすると全く違う音……では困るのである。正しく原音を再生してくれる物でないといけない。誰か情報をお持ちの方がおられたらご連絡ください。
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