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桜の種類は300種以上なんだぜ!

今年は早い

これは山桜?

花曇り

種類不明

来年はここだ
 
2021年03月18日(木)「来年はここだ」

 河堤に桜が多いのは、花見の客に堤を踏んでもらって固くて丈夫な堤防にするためだった、というのは本当だろうか?
 ソメイヨシノはそもそもは江戸市中に有ったたった1本の桜の木で、いま日本中にあるソメイヨシノは全てその木から増殖したものだ、というのは本当だろうか?

 知ったかぶりをしてしまった(笑)が、わたしを含めて日本人は本当に桜の花が好きだよなあ、と思う。コロナ禍にあっても、雰囲気だけでも……の気持で出掛けて行ってしまうのである。
 わたしは、お花見に関しては、いわゆる御座を敷いてその上で酒を飲んで歌ったり踊ったりする宴会スタイルは好きではない。生まれて以来、そうした花見の経験が一度も無いので、もしかすると鹿児島(九州)にはその手の風習が無いのかも知れない。根拠は無いけど。
 理想としては、1本の大きな桜の木の下で七輪などで目刺しを炙り、一人かもしくは親しき者2人位でゆっくりと花を愛で酒を酌み交わす、といった趣がいい。飛び交うメジロなどを目で追い、しばしボンヤリと時を過ごす。コロナ禍にこそうってつけだと思う。

 おそらく来年の春にもまだコロナは収まってはいないだろうと思う。現行ワクチンの効かない変異株が次から次へと出現しているのだ。まだあと4〜5年は試練の時が続く。慎みつつ楽しむ時代がまだ当分続くのだ。
 という訳で「来年のボッチ花見の候補地探し」に走り回っている今日この頃(笑)という訳。

 山中にポツンと1本生えている山桜が好きだ。人に植えられたのでなく、おそらく実生から何十年もかけて大木になったのであろうその道のりを思うと感動すら覚える。「置かれた場所で咲きました」そのものである(笑)。足場が悪いのが玉にキズで、ゴウリキさんを頼まないと足元へもたどり着けない。飲み食いなんてもっての外だ。残念。

 久しぶりに犬たちと遠出して探し当てた場所が5枚目の写真。人が植えたものだろうが木のくせに人格のようなものが感じられる。こういう木は、その下で人間なぞが茶を飲んでいると問答を仕掛けてくるのである。
「もしもし、正しい生き方をしてきましたか?」
 わたしは何も答えられず、天を仰いで涙を流すのである。

 覚えていればだが(笑)、来年はここでお花見をすることに決めました。
 小林 倫博