「 PTSD 」
これは「笑える話」ではない。だから「某月某日某所某笑」に加えるのですらどうかと思うのだが、まあわたしの私的なメモと考えていただきたい。
PTSD、最近特によく耳にすることばだ。
Post−Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害ということらしい。脱線事故やテロ、戦争や殺人またはそれに類する事件などに遭遇した方が心に大きな傷を負い、それに因してその後も心身に障害を引き起こす症状を総称する。
わたしなどが外野からとやかく言うことではないが、ある心理学者がテレビで興味深いことを言っていたのでメモをとった。
「多くのカウンセラーや精神科医がお一人ずつお話を聞かせていただいています。そしてPTSDには3Tしかないのです」
わたしは「3T」なるものに興味を持った。それはすなわち「TEARS」「TALK」「TIME」であるという。日本語なら「涙」「話す」「時」である。
「おもいきり泣き、誰かに話し、あとは時間が経つのを待つ」ということなのであろう。あたりまえ過ぎて、あまり“ありがたみ”は湧いてこないが、きっとおそらくそうなのだろうなあ、と感じ入った。同時にこれだけ科学の発達した時代に心のケアには自力治癒しかないの? とも思ったりするのだ。
記憶を消す薬は作れても、記憶に打ち勝つための「心の強壮剤」みたいなものは作れないということなのだろう。
わたしの知人に大恋愛、大失意の末に行方不明の女性がいるが、生きているのか死んでしまったのかも知れず、直接関与はしていないが心配である。恋愛というのもやっぱりPTSDの原因になりうるんだろうかなあ、とふと考えたりしている今日このごろだ。
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