2013年05月12日(日)「大和田調整池」
「千葉市 メダカ」でYahoo検索をかけると「緑区 大和田地区」で天然物のメダカを見たという情報を得た。2003年の情報なので現在でもいるかどうかはちょっと怪しいが、こういうものはやっぱり自分の足で現地に行って確かめねば意味が無い。
大和田地区といえば母の入っている介護施設のちょっと先である。母の日ということで、午前中に顔を見せに施設に寄って、午後からスーパーカブで出かける。細かく動き回るにはこれが一番なのだ。情報提供者の口ぶりがなんとなく「千葉市で一番の田舎というとやっぱそれは緑区しかないでしょう!」ってな感じでおかしかった。自分の住んでいる所を“ド田舎扱い”されて喜んでいるわたしも変かもしれない。妻などはそれが嫌であるらしく「若葉区の方が田舎だと思うけど…」などと言っている。どっちもどっちなのに。
緑区や若葉区は田んぼや雑木林がたくさん残っているのだが、ゴルフ場も異常に多いのである。我が家の周り(犬の散歩で歩いて行ける範囲)でも4つもある。乱開発に次ぐ乱開発で今では閑古鳥が鳴くゴルフ場もあるようだが、開発の段階で多量の農薬を使用したため周辺の水生生物たちはかなりの打撃をうけたらしいことは想像できる。天然物のメダカを見たいと思ったのはそんな環境の中で生き残っているやつに会いたくなったからだ。天然物でなければ散歩で立ち寄る「水の郷公園」のビオトープにいくらでもいるのだ。
大和田地区の用水路は直線で流れが速くメダカどころかザリガニもいそうになかった。用水路は今はどこもコンクリートのU字溝だ。昔のチョロチョロ流れる小川というものはもうなかなか無いのである。南房総市あたりまで行けば普通にあるのだろうが、あくまで近場にこだわってみたいと考えつつ走りまわる。
調整池をみつけた。調整池というのは洪水を防ぐために設けられたもので多量の雨などが降った場合に一時的に雨水を貯めておく池である。水量が時によって劇的に変化するので生物の生息環境としては厳しい一面もあるが、湧き水等があると干上がることは無い。
残念なことに回りがフェンスで囲んであって立ち入り禁止。水生植物や葦の間を流れる小川に近づけなかった。が、オタマジャクシではない何かが盛んに泳いでいるようだった。鳥も多い。今度来るときはデジスコセットと椅子と小さなテーブルを持参し、半日ぐらいはのんびり過ごしてみよう。
mk
ビオトープは生物生息空間のことですな。
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水生植物の宝庫 |
入ってみたいのだが |
チョロチョロ泳ぐ何か |
居ついてしまったオシドリ |
干上がらなきゃいいのだが |