2022年12月05日(月)「ムクロジの実」
ムクロジの木のことを書いたのが10月だったから、もう2ヶ月近く経ってしまった。その間、いつ落ちてくるのかなあ、と毎日眺めていたのだが一向に落ちてくる気配がない。で思い切って早朝に長い棒を持って行って叩き落としてきた。いい具合に乾燥して飴色になっている。
昔は果肉の部分を使って石鹸の代わりにしたらしいが、確かに剥いている途中、石鹸に似た匂いがしていた。お約束通り、ぬるま湯に入れて10回ほど振ってみると結構泡立って本当に洗濯に使えそうな気がした。そこまでやれば他の人のブログに勝てそうな気もしたのだが、ふと気を許した隙にビールに見えてしまって、誘惑に負けて本物のビールを飲んでしまったので実験はそこで終った。終ってしまえば「泡立つんですよ〜そうですか〜」ぐらいのもんだ。
ツマミが欲しくなったのでいよいよムクロジの実を食う事にした。こっちが本命。羽根つきの羽の先っちょの玉にしたぐらいだから殻の硬さときたら半端ではない。炒っても中まで熱が伝わるかどうか怪しかったので、銀杏でそうするように紙の封筒に入れて電子レンジでチンしてみた。700Wで2分ぐらい。銀杏だと爆ぜて中身が飛び出してきていい具合なのだが、ムクロジ野郎は外見に変化なし。仕方が無いのでそこからまたペンチで殻を割って爪先ほどの大きさの身(?)を取り出す。めんどくさっ!
節分で投げる炒り豆10粒と天津甘栗の半欠けを一緒に噛んだような味。不味くはないが手間を考えると採ってきたやつ全部を食べる気が失せてしまった。昔とは言え、どのような人が、どのような状況で、どのようにして食べたのか知りたい所である。
固さを活かして数珠でも作ろうかと思ったが、穴をあけると絶対虫が湧くだろう。ナンマンダブ、ナンマンダブと唱えながら仏壇にうじ虫をポロポロと落としたんじゃあ仏様も怒るよなあ。
さあ次は職場に自生(?)しているキウイをかっぱらうことにしよう。猿梨かも知れんけど。
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