残り物には福がある
残り者には福来る…違うなあ
2009年6月9日(火)「 今日の100円 」
一重の花弁の原種のバラが好きなのは、以前から度々書いている。
「先日野バラを庭に植えてしまったんだからもう十分でしょうが!」と言われればその通りなのだが、たまには大きいのやら、赤くて香りのいいのやらが欲しくなるのが男(?)というものだ!
で、近所の花屋にブラリと行ってみた訳である。この店は花が終わってしまったものや、人気が無くて売れ残ったもの、傷んだものを裏庭に格安で置いてあるので、復活させる自信のある者にとってはちょっと捨てておけない「要テェック店」なのである。
怪しいほどにしつこく、呆れるほどくまなく裏庭を探して堀り出した「今日の100円」は以下の2点。
@「ハマナス」という名の原種のバラ。わたしはこれが欲しくて欲しくてたまらず、何度も人様の庭から一枝を失敬しては挿し木に挑戦した。しかし結局いつも失敗、もう縁が無いのだろうとあきらめかけていた一品である。香りが強く、直径2cmほどの赤い実をたくさんつける。実は当然ジャムになる。2枚目の写真は勤務先の天王洲アイルのセンターコートで早朝写した。
A「ナニワイバラ」という名の原種のバラ。南蛮から最初に大阪に伝わり、そこを基点に日本全国に広がったらしい。非常に古い品種で、最近はネット系通販以外では、あまり売られていないようだ。5月の連休に家の近所でこのバラの大きな棚を見て思わず息を飲んだ。冗談が通じるガールフレンドに「君のようだよ」と写メールすると「女の美しさなんて水ものよ」と返事がきた。分かったような、分からないような。
ナニハイバラもその夜の一雨で翌日には全部落ちてしまった。そのはかなさ、命の短さがまた魅力的でもある。
いずれも欲しかった一株なので100円という値段には目を疑ってしまった。興味の無い人などは1円でも買わないのだろうが、ものの価値とはそういうものである。間違いじゃないのかとレジでビクビクする小心。
最近すっかり年をとってしまい、シミやらシワが増えて汚らしくなってしまった。とうとう娘には「ママ好き、パパいや」などと言われたりするので「パパイヤ」もついでに買ってしまった。400円なり。冬は部屋に入れられるように、こちらは鉢植えにする。わたしが登れるぐらいに巨大になってほしいものだ。わたしが縮んでもいい。
「今日の100円」をコーナーにしようかと思ったが、なかなか100円のものはないので止めた。たいがい105円だ。
mk
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