01月05日(水) 「黒大豆を買いに」
最近凝っているものの一つに「酢漬け黒大豆」がある。初めてそれを作ったのはもうだいぶ前のことなのだけど、黒大豆の皮に含まれる成分がボケ防止に効くらしいというので作ってみたのだ。が、まあほとんど信じてもいなかったので食べたり食べなかったりで、それほど熱心ではなかった。
ところが、である。 1ヶ月程前、眠い目をこすりながら朝食を取っていて「さて、そろそろ出掛けるか、今何時だ?」と、左腕の袖をまくって驚いた。
な、なんと! 腕時計を2つしているじゃないか。我ながら茫然とし、ショックは悲しみを飛び越えて怒りになった。
「おれがいつ悪いことをしたというのだ、神はどうして俺をそんなに早くボケさせようとするのだ、なぜだ、なぜだ、なぜだブルータスおまえもか!」
終いには訳がわからないほど錯乱し、手元にあった斧を持ち……。
嘘だ。しかし、しかし、しかし。その後も愛用のコーヒーカップが無い、無いと大騒ぎした後、電子レンジの中から冷えたお茶入りのカップが発見されたりしたものだから、ここにきてにわかに黒大豆様に頼ろうという魂胆なのだ。
我ながら、実に都合のいいおじさんだと思う。
埼玉県騎西町の農産物直売店までカブを飛ばす。片道45km。徹夜明けにはチト辛いが、ここの豆は粒がでかい。さらに無農薬で育てたものらしく黒井豆太郎とか丹波寄大とか生産者の名が袋に書いてあるのが実に好ましい。
冷たい向かい風ですっかり腹を冷やし、かなりヤバイ状況になりつつもなんとか到着、「1月6日からの営業です」の貼り紙を見る。
ショックは悲しみを飛び越えて怒りになり 「神よ! どうしても俺をボケさせたいのだな! 上等じゃねえか、え? やってやろうじゃねえか、ブルータスよあっちへ行ってろ〜!」てな気持ちになって隣のコンビニのトイレを借りる。
なので黒豆サラダのレシピは次回に持ち越し。
追記
翌日の6日、2005年初めての休日だというのに、ゴホンと咳をひとつしただけなのに、ぎっくり腰になった。辛い。
「神よ! どこまで俺をコケにすれば気がすむのだ、ブルータス、笑ってんじゃねえよ! ったく!」
ブルータスって誰?
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