05年04月30日(土)「 広角レンズ好き 」
銀塩(フィルム)写真を撮っていた頃は20−24mmという広角系のレンズが大好きで、ほとんどそれをメインに使っていた。まったくそういうことに興味の無い人のために簡単に説明すると、「普通より広い範囲が写ってしまうレンズ」ということなのだけど、その極端なものが「魚眼レンズ」といわれるもので、たまにほら丸い写真とかあるでしょ? あれです。見通しの悪い交差点なんかに立っている凸面鏡に写る「映像」を想像していただけるとわかりやすいかも知れない。
だだっ広い荒野の風景や、大木、高層ビルなどを撮ると効果抜群で、その広さ、高さ、大きさなどを強調できたりするわけである、のよ。
で、デジカメにすっかり変えてしまった現在、大好きな広角レンズが使えなくてかなり欲求不満に陥っていたのだ。デジタルの一眼レフカメラを買って、レンズをそれなりにそろえてしまえば何の問題も無いのだけど、安くはないしネ、デジタル一眼を買うぐらいなら「アラスカ行き」の資金にしたい。
で、突然ですが作ることにした。(最近何でも作るね、このオヤジは! 工作日誌みたいになってきた)デジカメは原理的にはビデオカメラと同じなのでビデオカメラ用の広角レンズをくっつけてしまえばいい筈なのだ。ただしデジカメのズームレンズが飛び出してくるタイプなので、その空間を確保するのと、いくら手作りとは言っても“みてくれ”も気にしたい。それに多少は質のいいレンズを使わないと、広角写真は端の方が歪むのだ。
ハードオフというりサイクルショップでワイドレンズを¥800で買う。パナソニック製なので、ぎりぎり我慢できる範囲だ。
その他の材料調達に半年ぐらいかかったけれど、少しずつ準備してあったので2日ほど前に一気に組みあげた。レンズと鏡胴の間にPLフィルターまで入れた努力賞ものだ。これで水面およびガラスなどの反射を押さえ、色も鮮やかになる。(筈だ)
まあ、とにかく写真の通り無骨な格好のカメラになった。そしてどのくらい広角になったかの見本(丸いベンチ)と、その下2枚が「お作品」である。
世の中は黄金週間(ゴールデンウィーク)で海外をはじめとして遠出をする人も多いのだろうが、こうしてすぐ近くの市民公園の藤棚の下で“うたた寝”をする人もいる訳である。
実に、実に広角に世の中を写せるレンズになった。
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