2011年11月20日(日)「 近美展で会いましょう 」

 年中行事になりつつある「近代日本美術協会公募展」の鑑賞会(?)である。妻がやっているインターネットギャラリーの作家(画家)2名が出品している。
 春山うめさんは今年は「遠雷」という馬の絵、颯田靖さんは「Hen gap lai o ao sen」という女と蓮の幻想的な絵。ベトナム語で「蓮池で会いましょう」という意味らしいが、ベトナム文字がWordに無いので綴りはおそらく間違っていると思う。ベトナム語を持ってくるあたりが颯田靖さん独特のシャレであろうか。2人とも2年連続で賞などもらったのであっさり「会友」になってしまったが、さすがに今年は受賞は無し。賞なんてのは作品の出来以外にも協会の思惑や寄付金、貢献度なんてのが大いに関係してくるので、まあ、回って来る時にはまた回って来る。焦ってはいけない。

 今年もシナちゃんとアヤちゃんが観にきてくれた。得がたい若い女性の友人である。わたしはこの2人と飯を食いたいだけで毎年足を運んでいる気がする。絵なんか適当に観て、面白おかしく適当な解説をして、記念写真を撮って……。実に軽薄・不純な男である。
 6月に異動になって、仕事上で精神的にも肉体的にもキツイキツイと弱音をもらしていたシナちゃんだが、6ヶ月振りに再会してみるとだいぶ大人の顔になっている。すっかり元気を取り戻し、自信のようなものも備わってきていた。苦労はしてみるものである。最近はロー・カウンター(言葉自体は受付などにある平机のことだが、旅行業界の業界用語だろうか? お客様と1対1で相手をし、旅行の相談に答えたり、プランを練ってあげたりする仕事らしい)もやらしてもらえるようになったと嬉しそうに話した。若さというのは実にたくましい。遠くを見れるということはうらやましい限りだ。わたしの「押し付け親心(?)」なんてのは、はなから無用だったということだろう。
 もう少し一緒にいたかったが、どう言えばいいのか、どこへ誘えばいいのか分からず、礼を言って上野駅で別れた。根性無しのわたしである。


 デジカメで撮った作品写真をぼんやり眺めながら帰る。「プリミティブで泥臭い絵」をもっと見たいとふと思った。展覧会の絵は皆あざとい。

 

 
 
              




mk
あっという間に1年がたったような気がする
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今年の一押しはこの一枚

春山さんは馬の絵を出品

シナちゃんとアヤちゃん

わたしは毎年縮んでゆく

去年も同じものを食った2人
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