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世の中のカス共を漬けても粕漬けだな | |||
2015年11月30日(月)「 粕漬けは人のためならず 」 職場の朝礼でのお話。将軍さまが前日起きた事案についての申し送りをなさっていた。ちょっと話の内容は忘れたが(失礼)、流れで「“情けは人の為ならず”というじゃないか、なあ」とおっしゃったのだ。拝聴していた部下たちがふと顔を見合わせた。わたしもそのひとりだ。 前後の話の筋から言って“情けは人の為ならず”はちょっとそぐわないような印象をその場の全員が感じていたのだ。すると将軍さまもすぐにその空気を読み、ニヤリと笑って言った。 「あのなあ、俺も小学校5年生まで勘違いしておったんよ。“情けは人の為ならず”ってどういう意味よ? ハゲ爺さん」 ハゲ爺さんというのはもちろんわたしである。 「はい将軍。下手に他人に情けをかけてしまうと、その人は甘えた考えになって、結局結果的に自分自身をスポイルすることになり、あ、スポイルはダメになるってことですが……まあ、だからあまり考えも無く他人に情けをかけてはいけませんよ〜ってことですかねえ」 わたしは自信たっぷりで横文字などを交えながら答えたのだ。 「ワッハッハッハ〜、ハゲ爺さんともあろうものが、ワッハッハッハ〜、俺の小5レベルやな爺さん〜。ググらんかい、ググらんかい! これからはググってナンボの世界やぞ!」 ハゲ爺さんともあろうものがというのがよく分らないし、それほどハゲでもないと思うのだが、まあ61年間の勘違いはこうして修正されたのであった。とさ。 で、ググった通りに書きまする。 【読み】 なさけはひとのためならず 【意味】 人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。人には親切にせよという教え。 参った参った。他にも勘違いしてることがいっぱいありそうで、実に恥ずかしいことなのだったのだ。 11月25日(水)のNHK「ためしてガッテン」で「酒かすパワー大全開!」というのをやっていて、こっちも参った参ったになったのでこの冬は「粕漬け」に凝ることにした。唐辛子の季節が終わったので、退屈で困っていたのである。 詳しいことは書くのがめんどう臭いので、ガッテンのホームページを見ていただきたい。とにかく酒粕がいいらしい、ハハ。 16年もの、8年ものの奈良漬があることすら知らなかったし、マシュマロの粕漬け(!)なんて柏原郁恵ちゃんが恥ずかしがりながらもおかわりを要求するほどの美味さらしいのである。知ってた? 食わずに死ねるか! ですよ。 素人なのでむずかしいことはできないが「酒かすに焼酎を加えて電子レンジで40℃に暖めて2、3日寝かせたカス床」ってやつが手軽な上に効果同等ということで心がすぐに動いた。色々と漬け込んで楽しめそうじゃないですか、ねえ? 馬鹿にしていたが、いよいよ健康フェチになりつつある。庭にタマネギとニンニクを20株ずつ植えた。 “粕漬けは他人のためあらず”と駄洒落で着地しようとしてふと気がついた。“情けは人のためあらず”だったら妙な勘違いはしなかったんじゃないだろうか? ことわざ現代語訳辞典ってのを出せっつうんだ。 「ならず」と「あらず」じゃえらい違いだ。ク〜ッ、責任者出て来い! ……これまた古いね! ガハ。 |
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