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スウィート・ヒートは甘い熱か? いいセンス!

2015年09月19日(土)「 旨辛キッチン 」

 速水もこみちの「MOCO’Sキッチン」をカミサンが好きなので、わたしも結構観るのだ。が、あれだけ贅沢な素材をふんだんに使えるのだから、美味くて当たり前だ、という気がしないでもない。
 そう言うとカミサンは「違うわよ、センスがいいのよ、おしゃれなのよ、だから年収5億円なのよ!」とおっしゃるのだ。5億円には太刀打ちできない、認める。
 一方、鉄腕ダッシュの「0円食堂」も好きだ。捨てられる運命の食材だけで料理を作っていく訳だが、そういうメニューをよく考え付くよなあ、と毎回感心する。本当に料理はセンスなのだなあ。
 わたしも真似てみたいと思ったが、食品工場の裏口で一般人が「捨てるものないですか?」などと尋ねれば“お貰いさん”だと思われるのがオチだろう。
「絶対に近所ではやらないでよ」とカミサンは言う。近所でなければいいんだな!

 唐辛子料理もセンスである。辛いばかりが能ではない。カプサイシンの他に、それぞれの種類に味も香りもあるのである。今年7種類の唐辛子を栽培しているが、それぞれに個性があって、特に香りが全部違うのにはびっくりした。
 今回は「あまり辛さ的にはすごくはないが、旨辛(うまから)の唐辛子料理」をテーマにして作ってみた。


 
「カリカリ厚揚げのハラペーニョ味噌乗せ」

完熟ハラペーニョ

安いものばかり

蒸気にはちょっとご注意を

ドッサリ盛り付け

食ってみろってんだ
 ハラペーニョは完熟して赤くなると、果肉部分に甘さが増してくるので辛味が落ち着き、少量ならサラダなどに入れても大丈夫になります。
 オリーブオイルで軽く炒めたハラペーニョに豚味噌を加えてさらに加熱します。味噌のゆるさを調節するのに、今回は少量の焼酎を加えました。
 あらかじめ両面をカリカリに焼いたアツアツの厚揚げ豆腐に、そのハラペーニョ味噌をドサッと乗せてハフハフ言いながら食う訳ですな。
「豚味噌ってのはどうやって作るんだよ?」って人は、もう相当に遅れてる(?)人なので食わんでよろしい。ハハ。



「スウィート・ヒートと万願寺のミックス天麩羅」

種から育てたハバネロ

今年は島トウも成功

これがスイート・ヒート

簡単な衣でいいのだ

イカリングもどうぞ
 今年栽培したのは「和唐辛子」「韓国唐辛子」「沖縄島唐辛子」「ハバネロ」「ハラペーニョ」「万願寺唐辛子」「スウィート・ヒート」の7種類。
 初めてのスウィート・ヒートが意外や意外、品のある辛さなのである。小ぶりのピーマンといった感じだが、一丁前にピリッとして生意気である。シシトウよりは甘い。ピーマンでよくやる肉詰めなどにすると旨いだろうが、小さいので面倒かもしれない。
 これを万願寺唐辛子とミックスして天麩羅にした。万願寺はまったく辛味が無いので嵩増しの役どころ。天汁ではなくて唐辛子醤油でいただくのがいいです。
 多種の唐辛子を細切りにして、種類の混ぜ具合で辛さのランク分けをした「掻き揚げパーティー」なんてのができると、旨さプラスゲーム性があっていいなあ、などと思ってみたりしている。
「唐辛子醤油ってなんだ?」って人は、もうもう人生を半分しか楽しんでいない人なので、ご連絡いただければハバネロ醤油というのを差し上げます。ひと舐めで、メキシコに行けるでしょう。