臭いダジャレを言う奴はカメムシ野郎だ

大きくなった

1種類追加した

こいつだよ

図鑑から拝借

これも買った

これも
 
2025年08月22日(金)「カメムシ大発生」

 丸葉アサガオがえらく大きく育って、2階のベランダまで到達した。毎朝小さいが可愛い花をいくつか付けて楽しませてくれている。まあまあの出来だなと、自画自賛。
 
 ある日、鉢のまわりに黒いツブツブがいっぱい落ちていて「おやおやもう種がはじけとんだのかい?」とご隠居さん口調で喜んだ。ところがである、午後になってまた見てみるとツブツブが小さくなっているではないか! 喜びは吹っ飛んだ。指でつまんで嗅いでみた。まぎれもなくそれは「糞」だった。

 枝や蔓の間にビッシリと忍者のような奴がしがみついている。「こ、これは一体なんだんべ!」わたしはまたご隠居さんになった。あまりにおぞましくて、鳥肌が立った。写真を撮るのも忘れて屋内に逃げ込み、急いでググった。
 クサギカメムシだということが分かった。今年カメムシが大繁殖しているというニュースは知っていたが、まさかまさかの俺のアサガオに! である。200匹はいるようだった。外来種だという。スミチオン(農薬)が有効らしい。

 高くまで伸びてしまったので2mぐらいの脚立が必要になった。手持ちの噴霧器が壊れていたのでそれも必要、ちゃんと駆除するにはダイン(農薬を葉や害虫に確実に付着させる薬品)を使った方が良さそうだ。どうやら、わたしという人間はおぞましさを楽しみに変える天才のようである。いつのまにかルンルンになっていた。
 自身、スミチオンを全身に浴びながら殺戮の喜びに震えていた。高所へ高所へと逃げていくやつらに神経毒をこれでもかこれでもかと噴霧した。1000倍液とはいっても、終わる頃には少し顔がむくんだ気がした。次はマスクとゴーグルを着けよう。

 翌日、カメムシの死骸をせっせと運ぶ蟻たちを見ながら「おやおやもう1匹も残っておらんようじゃのう、中国もたいしたことはないのう、オッホッホ」と笑っていた。
 実は、この手の外来害虫は“意図的に中国が送り込んだもの”という説があるのだ。ヤバイ、糞を指で触りまくったからなあ、近いうちに「ニーハオ」とか言うのではないだろうか。
 小林 倫博