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2016年11月05日(土)「隔世の感」 ひょんなことで「DAW」を手に入れた。Digital Audio workstationというやつだ。一言で言うなら……まあ音楽制作のツールソフトなのだが、その便利さ・多機能さを20年前のシステムと比べると、これぞまさに「隔世の感」である。 先ずはシーケンサーという、演奏データをMIDI信号で記憶する機械に一曲分全ての音符を打ち込む。次にドラム用音源、ベース用音源、ピアノ用音源、オーケストラ用音源などを揃えて繋ぎ、そして「せ〜の!」で一斉に再生させる訳。そしてそれらの音をミキサーでバランス良く混ぜてだいたいのオケを作る。最後に歌を録音してミックスダウン。 昔の“マイ・スタジオ”はそれなりのスペースも必要だったし、一定のクオリティが欲しければ時間と金をたっぷりかけなければならなかった。 しかし、今はパソコン一台の中に上記の全てが入っている。しかも楽器の音源はネット上に無料のものが無限にある。有りすぎてどれがいいのか困惑するぐらいだ。DAW本体も無料で優秀なものがいっぱいあって、実にいい時代になったものだと感心する。一銭もかけないでマイ・レコーディング・スタジオが作れるのである。 鼻歌を録音するだけで自動で格好いい伴奏をしてくれるソフトや、コード進行を入力すれば勝手に何パターンものメロディを作ってくれるソフトまで今はあるのだ。全自動で作られた旋律が人の心の琴線に触れるものかどうかは別にして、今や誰でも「のようなもの」が簡単に作れる時代になった。そうそう、ボーカロイドという歌ってくれるソフトまであるのですよ。これもまた無料版がある。 話がちょっと逸れてしまうが、スマホなどで電話をかけた際、聞こえてくる声が本当に相手の声だと思っていませんか? もしそう思っているとしたらそれは間違い。 実はあらかじめ何百(千)種類かの声がスマホの内部に登録されていて、仮に電話の相手が妻だったとして、スマホがその妻の声に一番近い声質の登録ボイスを選び、そのボイスに会話信号を送って言葉をしゃべらせているという仕組みなのである。この事実を分かった上で声質の違いを聞き分けようと何回か試みたが、妻の声はまったく妻の声だった。デジタルの世界はかくの如く凄いのである。 あ!だからオレオレ詐欺にひっかかるババアがいるんだ? イヤイヤそれはまた別の話。 「自動作詞ソフト」というものができればもうあとは何も要らないが、それはもう少し時間がかかるだろうとわたしは思っている。 「無理だ」という意見も多いが、あながちそうとも言い切れない。例えばその曲に入れたい言葉を300個ぐらいインプットしてやって、あとはメロディに沿ってソフトが並べ替えをする、という方式をとれば可能なはずである。並べ替えの条件に韻(いん)や常套句といったものをプログラムしたり、“この言葉は無くても意味が通じる”とか“足りない字数は歌い方でなんとか”といった判断を下す回路を持たせれば“そこそこまともな詞”が排出されてくるはずである。「詞が書けないんだ!」と言って覚醒剤に走るアーチストも減るから、社会的にも十分存在価値があるというものだ。 知識と能力が有ればなあ、大金持ちになれるんだが……。妄想とアイデアだけでは儲からない。 最近やっと少しだけDAWが理解できるようになってきた。分かってくるとますます面白い。ボケ防止である。60歳の手習いである。 アマチュアデビュー(?)する日も近い。 |
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