「危ないから、お願いだからやめて頂戴！」
という家族の反対を押し切って、地デジ用のアンテナ工事を自力でやることにした。素人が２階建ての屋根に登るのは危険だし、アンテナの方向決めにいたっては専門業者でも上手くいかないこともあるらしい、ということもまた十分承知していた。しかしだ、これはずっと以前から決めていたことであり、そのために２日間も休みを取ったのである。いまさら中止になんかできない。
「お天気だって“アンテナ日和”だ。これは俺にとって楽しみにしていた“レクレーション”みたいなもんなんだから」
わたしは最近ますます偏屈になりつつある。
細かい試行錯誤をチマチマ書いても面白くないので、今回は結論を先に言おう。テレビはなんとか映りました。素人でも地デジアンテナ設置は可能である。
しかしだ、腑に落ちない疑問を残したままではある。部屋に引き込まれている既存のケーブルでは映らず、新規のケーブルを新たに直付けにし、ブースターを間に噛ましてやっとなんとかかんとかなっている状態であるのだ。天井裏にある分配器がダメ（地デジ非対応）なのかと外して既存ケーブルでの直結も試したが×だった。まだ築５年の家のケーブルがダメな筈もなく、まったくもって納得できない。
「現状でアンテナの方角を微調整すればさらに良く映るはずですよ」と業者のアドバイスをもらったが、梯子をいったん片付けてしまったので今のところもう一度屋根に登る予定がたたないでいる。スカイツリーが稼動すれば、この辺も強電波地域になる、という噂もあるが待つしかないのだろうか。
そうそう、“屋根で仁王立ちしてバイオリンを弾いているところの写真”を撮ってもらうのを、うっかり忘れてしまった。後世に残るいいギャグ写真だと思ったんだけど。
ｍｋ
