考え過ぎは禁物である
 
2023年07月12日(水)「二つの太陽」

 いつもの栗山川“渡り鳥の会”である。外飲みの会でもある。
「鳥胸肉のバジル蒸し」を食って「牛肉焼き、鳥もも肉焼き、夏野菜焼き」を食って「棒餃子」も食って、最後に「ピザ」を焼酎で胃に流し込むと、もうベロベロバーだ。
 陽が落ちると悪趣味なネモッちゃんがYouTubeでわたしの曲を延々とかけながら、色々細かい質問をしていたような記憶がある。ほとんど覚えていないが例えば…
「ラブソングとか作るときはやっぱ実際にモデルとか居るわけですか?」
「いたような気がするな〜、ベロベロバー」
「影響を受けたミュージシャンは居るんすか?」
「加川良、知らんだろう〜、ざまみろ〜!」
「中島みゆきとかも聞くことあるんすか? どの曲が好きですか?」
「狼になりたい、ウォーーッ! ベロベロバー」
「知らないなあ」
「吉野家の歌だ、みゆきさんは天才的な詩人なんだチクショウ!」
 とまあ、こんな感じだ。ご丁寧に“狼になりたい”を流すDJネモッちゃん。

「やっぱアーチストにはサンシャインがいっぱい必要なんですねえ!」
「サンシャイン? 太陽? ユー アー マイ サンシャインのサンシャイン? 面倒臭え男だなあ、ヤメレ!」
 とまあ、こんな感じで7時間のダラ飲み。

 04:30、小便に起きる。幻想的な東の空に二つの太陽が登り始めた。まったく同じ明るさで輝いている。サンシャインが二つ? 飲みすぎたな、幻覚だ、勘違いだな、と思った。
 小林 倫博