SAKURA INTERNET
目が覚めたら晴れだった
 

行くぞ桜島

あっさり到着

土石流止めが見える

ネモッちゃん髪多し

「鷹(タカ)ラーメン」

築50年、もう最後だろう

かごっま屋台村

これ食べるべし

三軒ハシゴした

茶碗虫の歌を歌った
2019年03月27日(水)「故郷に遊びに行く A」

 ネモッちゃんは「スイーツ研究家」なので、今回鹿児島中の菓子を買って帰るつもりらしい。午前中に仕入れを済ませようと鹿児島中央駅の土産物売り場に向かった。わたしも小娘にカルカンとさつま揚げを送る用があった。送料がほんとバカにならない。土産物売り場が意思統一して、購入した物を一箱にまとめて送ってくれるサービスを始めたらありがたがられる筈だけどなあ。売上も上がると思うのだが。爺さんは愚痴る(笑)。
 ネモッちゃんは買った菓子を全部箱から出し、せっせとスーツケースに詰めていた。お土産じゃなくて全て自分で食べるためのものなのでそれでいいのだ。やるねえ。

 桜島フェリーにレンタカーごと乗って島に渡る。実に天気がよくて潮風が心地いい。昔に比べて桜島が緑色になった理由が近づくにつれてわかってきた。無数の溶岩の間に、これまた無数の松の若木がびっちりと生えている。植えられたにしては無秩序だが、松の種で自然に生えたとも考えにくい。ネモッちゃんは本当の島だと思っていたらしく、大正の大爆発で大隅半島とくっついてしまった話を聞いて大自然の力に畏敬の念を抱いたようだった。
 湯之平展望所で記念撮影をし、一周の旅に出た。期待に副うようなもの(桜島饅頭とかカルデラプリンとか)は特に無く(笑)、所々で形の違う山影を写しているうちに、あっさりぐるりと一周してしまった。
 ネモッちゃんは大の長淵ファンだが「叫びの肖像」は別に見なくていいと言った。曲のファンなのだそうだ。そういえば昨夜、篠崎先生も「あんなのは好かん」と言っていた。言い切る老人は好ましい。「榎木孝明の水彩画は絵じゃない、なっちょらん、商売っ気ばっかりの男」と申されておりましたな。

 市内に戻り、ラーメン専門店「鷹(タカ)」へ行く。「鹿児島ラーメンベスト20」では13位と残念だが、鹿児島ラーメンの本来の味はこれである。1位にランクされている「トントロ何たら」は横浜系のギトギトラーメンをちょっとだけ品良くしただけで感心しない。関東・関西からの旅行者が食べログ等で投票するのでそうなってしまう訳だが、豚骨と鶏がらからとったさっぱりしたスープが鹿児島ラーメンの神髄なのである。
 鷹のメニューは「大盛りラーメン」と「ラーメン」と「めし」の3つだけである。22年振りだったが味は同じだった。嬉しいお店だ。3代目の娘さんがメチャ可愛いという情報だったが、手伝っていた20歳ぐらいの女の子のことだろうか?
残念ながらマスクをしていたが新木優子似のような気がしないでもない。病気ですます調。

 谷山の実家(だった家)はまだ残っていた。50年経っている。わたし自身は5年しか住んでいないが妻と娘を連れて何度も帰省しているので楽しい思い出も多いのだ。ほとんど外観も変わらず、温室もそのままだった。いい人に買ってもらったと思った。

「先生は“かごっま屋台村”は行かれたことがありますか?」
「わたしはあんな所には行かない、品が無い」
 ハハハ、これも昨夜の会話だ。
 B級グルメを求めていざ出陣、美味いか不味いかは自分の舌で決めましょう先生。「品がない」というセリフを久しぶりにきいて笑った。
 値段の高いところはいくらでもあるが、すごいものを場違いな場所で出すから楽しいのでございますよ。上記写真のトンカツ食べ比べの1品は食べていて嬉しかった。行ったら必食です。今回ネモッちゃんが「キビナゴの塩焼き」にはまってしまって、食いすぎてキビナゴになったらどうしようと心配したが、わたしも未だにカツオのタタキにはなっていないので大丈夫のようだ。
 3軒ハシゴして呑んだくれ、甲突川の川風に吹かれながら天文館のホテルに戻った。途中コンビニでつまみと焼酎を買い、部屋でまた少し飲んだ気がするが、顎にひとつ傷があるだけで他はすでに記憶にない。
 
 2日連続で呑んだくれたので、少し右脇腹が痛い。肝臓が腫れているのだろう。ああ面白かった。