わたしは紫色が好きらしい。藤間 紫という名の女優さんがいたが、名を聞くだけでワクワクゾクゾクする。変だ!
2010年05月08日(土)「 藤の花を見にゆく 」

 5年前に発症した椎間板ヘルニアが再発して、今回は長引いている。医者に行って痛み止めを処方してもらい、体重を少し減らせばそのうち収まるだろう……ぐらいにたかをくくっていたが一向に快方に向かう様子が無い。医者が言うには「たかをくくるんじゃなくて腹をくくって上手にヘルニア君とつきあってゆきなさい」ということらし。選択肢が無さ過ぎる。ムカツクなあ。

 カヌーをやりに行こうかとも思った(一応、準備万端にメンテしてある)が、右肩も痛くて上げられなくなっているので(ヘルニアとは無関係……だと思う)パドリングするにはちょっとハード過ぎるような気がした。で、先ずは軽く裏山の林道をバイクで走ってみることにする。これならなんとかなりそうだ。
 午前中はバイクのメンテをする。3週間ぐらい乗っていない。庭に置きっぱなしなのでスポークが薄く錆びてしまっている。約37000kmをいっしょに旅してきた友を、かわいそうな事だ。もう少しで40000kmだから地球一周分まであと一息だ。
 錆をすべて落とし、傷を補修してエンジンオイルを入れ替えた。オイルに「イクセル」という化学魔法潤滑液を混ぜる。シリンダーとピストンの表面傷を治し、密着度を増して、結果的に圧力を上げる効果があるのでエンジンはいまだに新車並である。いろいろ試したが、これは本当にいい。興味のある方のために、参考まで。同種の添加剤「ゾイル」よりいいです。

 病院であつらえたコルセットの上に、さらに“荷上げ作業用の腰保護幅広ベルト”を絞め、さらに痛み止めの薬を飲んで出発。「なんでそこまでして……」といった顔で妻は呆れたが、車ではダメなのである。男は2輪に乗らねばならない。たとえそれが“スーパーカブ”でもだ。以前「56歳はあがきの世代」と自嘲したが、今は「思い切りあがき尽くしてから隠遁しよう」と思っている。“開き直り”とも言う。

 藤の花を観に行く。できるだけ近づいて、なるべく真下から眺望してみたかった。それ以外に目的は無し。単純明快だ。高貴な紫色の花に「上から目線」で見られてみたかった(??)。
 5ヶ所ぐらいは回っただろうか。まだまだ藪コキしてさらに入り込んでみたい大群生もあったのだが、陽が傾いてきてしまった。同じ野藤でも花房の長短、色の濃淡、さまざまだ。興味は尽きない、が無理をしすぎると元の木阿弥である。ハンディがあると、こういうところでつい躊躇してしまう。それが悲しいんだよねえ……。
 まあ、それでも腰はおおむね良好、ガチガチに固定すればなんとかカヌーでも釣りでもいけそうである。なんせボヤボヤしてはいられないのだ。あと1週間で野バラも咲き始めるし、今年は黄色の野バラ(突然変異種。去年ピンクのは見つけて庭で育っている)を見つけたい。さあ大変だ。庭の手入れも、野菜作りも、東京ドイツ村行きも、養老渓谷行きも、バラの継ぎ木の勉強も……忙しい忙しい。遊びなんだけどネ。




               




mk

     
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藤の花のスカートをはいた巨人に見えないこともない

藤の紫と新葉の黄緑が補色の関係に近く、目がショボショボする

藪コキしてたどりついた花の真下だ。もうけっこう虫がいて首の回りが痒い痒い。

若い苗だが立派に咲いている。少し登れば採れたのだが妻に叱られるのでやめた

同じ野藤でもここのは花房がとても短いやつだった

上ばかり見ていたので首が疲れてしまった。ふと足元を見ると知らない野の花が。

これが関東ローム層の土なのだろうか。ちょっと荒野のようでいい感じでしょう?

クズの新芽の横に散弾銃のやっきょう。違法なんだろうけど、絵にはなってます。

この木にも薄紫の花をつけていたが、名は解からない

左の木の幹に約30匹のトンボ。この時期にトンボ?地球温暖化?トンボの越冬?
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