2024年09月27日(日)「一人スズメバチバスター」
スズメバチの巣が有ったので駆除することにした。一人でやるのはかなり危険だと思ったが、別件で気持ちが「火事場の便所」(ヤケクソの意味)になっていたので、「アナフィラキシーがなんぼのもんじゃ!」と気合で行動に出た。
“スズメ蜂ジェット”という7〜8m噴射できる殺虫缶が有ればよかったのだが、無かったので防寒ジャンバーを着込み、蚊避け網をかぶり、たった1.5mしか噴射できない殺虫缶を3本脇に抱えて、脚立に登って至近距離でバスターした。蜂どもも必死なのは当然である。蚊避け網にビシバシ当たって攻撃してきた。黄色スズメバチは割と小型だが攻撃性は強い。危うく脚立から落ちそうになったが必死に耐えた。落ちれば治りかけの腰をまた傷める、それはわたしの人生での負けを意味する。ここは負けるわけにはいかない。
丸ごと綺麗に取ってガラスケースに入れて飾りたかったのだが上手くいかず、結局大方の成虫を殺した後、巣にスクレーパーを突き立てて崩し、3mの高さから落下させた。
割れた巣の中で真っ白な蜂の子が数百匹うごめいていた。一瞬、人間の胎児のように見えた。くねくねしながら、わたしをあざ笑っている。よくは分からないが憎しみのような感情が湧いてきて、スクレーパーでザクザクと刻み殺した。
心が病んでいるのかも知れない。ついつい負の妄想に陥ってしまう。鬱にならなければいいのだが。鬱病って辛いらしいね。
生き残った蜂たちが、突然消えてしまった巣を探して飛回っていた。拠り所を失うのは辛い。羽音に諸行無常の響きあり。蜂の子たちの悲しき断末魔ダンス。 |