Sakura Internet
笑ってばかりいたから罰が……
 

う? 倒木?

5cm上だったら

荒れ放題だ

誰も来ない

踊るにはいい所だ

油断した
2021年02月28日(日)「へこんだ」

 寒いと言う事もあるが、ネモッちゃんとスケジュールが全然合わなくて、ここ2ヶ月「渡り鳥の会」も出来ていない。酒池肉林が活力の源なのに、この分だと近いうちに力尽きるかも知れない(笑)。
 
 前回話したようにお気に入りだった「秘密基地」が平家の落人に荒らされて(?)しまったので、最近は真剣に新たな楽園(?)探しに駆け回っている。
「30分以内で行けて、半日ぐらいそこで遊んでいても、他人が1人も来ない場所」といった条件が厳しいのかなかなか見つけられないでいるのだ。わたしは竹を切り出して弓矢を作って遊んだり、槍をかついで踊ったりと、まあインディアンのようなことをして遊ぶので人に見られるのは極力避けたいのだ。

 で今日行ってみたのは5〜6年前に1度だけタケノコ採りに行ったことのある場所だ。梅の花を模した屋根瓦がなんとも魅力的な「越智天満神社」およびその近辺である。神社の境内自体は猫の額ほどなのだが、その先に限りなく細い道がずっと伸びていて、たどって行くと高圧電線の鉄塔の下に到達する。そしてその周りに、おそらく数年前まで畑だったであろうと思われるやや広いスペースがあって、いい具合に荒地化しているのである。それがつまり5〜6年前の話。

 ハイゼットカーゴでゆっくりと小道を進む。倒れた竹の小枝が車体をジャリジャリとこすっている。やばい、傷だらけになりそうだ。しかし酷い荒れようだからこそ逆に期待も高まろうかというもの。そのままジャリジャリと進んだ。100mほど入り込んだ所で倒木が目に入った。ルーフキャリアを着けているのでくぐれるかどうか微妙だったが、兎に角そこまで行ってみないと分からないと思ったのだ。
 5cm差だった。車は倒木をくぐれなかった。仕方が無い。「無理なものは無理だ」わたしは諦めた。

 切り返すスペースも無く、バックで戻るしかない。わたしは窓から首を出して後方を確認しながら注意深く進んだ。その直後である。「ベキッ」という嫌な音がし、首に「衝撃」を感じた。リアウインドウの真中に大木が見えている。あちゃ〜。道が大きくカーブしていたのである。わたしはカーブに気付かず直進したのだった。バックモニターは真っ黒であった。そしてわたしの頭は真っ白になった。ガラスが割れなかったのがせめてもの救いだった。
 車を降りて被害を確認、バンパーもハッチバックも見事にへこんでいた。


 帰宅して焼け糞気味にあちこち叩いてみたが、一度変形したものは絶対に元通りにはならない。どうやらバンパーだけじゃなくシャーシー部(鉄の骨組み)も曲がってしまったようである。ナンバープレートが傾いでいる。ハッチバックがきちんと閉まらない。鍵はかかるのだがもう一段階先のフックが引っかからず、おそらくマイコンが半ドアと認識しているようだ。結果、キーレスキーが使えなくなってしまった。半ドアだから車内灯も自動では消えない。悲しいかな全部手動である。
 薄情だとは思うが、完璧だったものが傷物になった途端に、愛着がスーッと薄くなって行くようで悲しかった。毎日窓や車体をピカピカに磨く楽しみがどこかへ行ってしまう気がした。修復のきかなくなった男女の仲のようでもある(?)。
 へこむなあ、なんであんな所へ行ったんだろう(…えっ?!)。
 小林 倫博
※写真は翌日に徒歩で行って撮ってきたものです