何にしても、初めての挑戦と言うのは面白いです
09年02月07日(土) 「 初めてのパノラマ写真 」
“ちょうげんぼう”という小型の鷹を見かけたので、追いかけてズイズイと裏山に登ったのが昨日のことである。頂上に出るまでの林が意外にも深くて、結局ちょうげんぼうは見失ってしまった。昨日の記録として「Photo Memo」に梅と野犬の写真を載せた。
登ってみてわかったが裏山と言っても結構ワイルドで、里山のイメージではない。頂上は一部畑として利用されてはいるようだが、その他はほとんど人の手が入っておらず荒れ放題である。国有林なのか個人の山なのかもわからない。杉の植林が点在してはいるが、間伐のあともなく、ゆえに倒木も多い。つまりだ、林業をやっていたのだが何かの理由で放置されたとも考えられる。それでも稜線を結ぶ林道はつい最近低潅木類を伐採したあとがあり遊歩道のようになっている。ハイカーがここまで来るとは考えられないので、現在時一体誰が何のために整備したのかよくわからない。畑と畑を結ぶ抜け道のようでもある。わたしの足腰を鍛え直すのにうってつけの規模ではある。
気に入った場所があったのでパノラマ写真を撮ることにした。適当な目安で角度を変え、視線の高さと水平だけに気をつけて7枚の写真を撮る。トリミングして繋げたのが上の写真。枝の様子で適当に繋げただけだが、結構「らしい写真」にはなっている。が、よく見ると変な箇所が容易にいっぱい見つかるので、笑ってやってください。三脚を立てて本格的にやればもっと素晴らしいものができるだろうが、藪のパノラマに意味があるのかどうか。
下山(?)していつもの水郷公園をのぞくと、葦原に数えきれないほどのメジロが群れていた。しきりに葦の茎をつつき、おそらく中の虫でも食っているのだろう、無言である。わたしは無言のメジロを初めてみた。食べるのに夢中になるほど、虫が豊富なのだろうか。
バードウォッチの男性が近づいてきて「すごい数だねえ」と言った。しばらく話すうちに、その男性がたいへんなベテランであることが解かってきた。わたしは恥ずかしくなり逃げ出したくなったぐらいだ。メジロ群をのぞきながら「ア! あそこにマヒワが2匹混じってますねえ」などと、さすがである。わたしは気付きもしない。氏は鳥見の為だけに日本全国飛びまわっているらしく話はとめどなく続いた。そんなベテランの氏が言うのだから信用できるのだが、この公園(水郷公園)と昭和の森公園はことさら優秀(多くの鳥が短時間で観れる)な場所であるらしい。遠くまで出かけなければ観れないのだろうと思い込んでいたルリビタキもキクイタダキもいるそうである。ウソもイカルもアカゲラもキレンジャクもだ。わたしはにわかにまた熱を帯びた。
「カケスの写真が撮りたいんですか? すぐそこでこの前、10mぐらいの距離でジッとしてたよ」
などとわたしの気持ちを煽りたてた。
今度、目の前の葦原のパノラマ写真を撮りたいと考えている。拡大した写真の端から注意深く見ていくと、葦の茎の間にメジロ、カワラヒワ、マヒワ、アオジ、シジュウカラ、エナガ、ジョウビタキ、ルリビタキなどがたくさん写り込んでいるといった夢のあるやつをだ。それなら、飽きることなく興味深く撮影し続けられるかもしれない。
mk