「 俳句を詠む少年 」
正確なタイトルは忘れてしまったが「全国高校生・俳句甲子園」みたいなテレビ番組をチラッとみた。
「高校生が“俳句”をねえ……」
妻はあまりよくわからない感動のしかたをしている。俳句を愛好する方々には誠に失礼千万だが、妻の気持ちも分からないでもない。
「若いんだからもっと、走るとか飛ぶとか、そういうのには興味ないのかしら」
あんまりしっかり見ていないくせに好き勝手なことを言っている。
「明るく楽しそうにやってるけどねえ、わからないわあ。あら? どうしたのあなた、“テレビと会話できる男(わたしのことだ)”が珍しくおとなしいのねえ」
わたしは「まあな」などと曖昧に笑ってみせた。
妻よ! あなたの夫は中学生の頃、ノートにびっちし3冊分の“俳句”を詠みましたぜ! もっとも“なれの果て”がこれですから、なんとも言えませんなあ。
「少年は ヒッチハイク(俳句)で 旅に出る」 唯一思い出せる俳句(川柳?)だ。
ダジャレ癖は昔から治っていない。おそまつ!
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