2019年12月10日(火)「剃金海岸で遠投練習」
今まで2.7mの竿と錘が8号ほどの、いわゆる「チョイ投げスタイル」で釣りをしてきたのだが、ちょっと本格的に「投げ釣り」というのをやってみたくなった。というのも、11月の初めに行った守谷海岸で、そんなチョイ投げ仕掛けでは手も足も出ないという苦い経験をしたからだ。
堤防釣りならそれでもまあなんとかなるのだが、ことサーフ(砂浜)となると30〜40mの飛距離では勝負にならない。特に九十九里海岸は最低でも50mほどの遠浅が有り、そこから先が緩やかに深くなってゆく。その部分、いわゆる「カケアガリ」という場所だが、まさにそこにお魚さんが沢山いる訳なのだ。つまり、カケアガリまで仕掛けが届かない限り釣れる筈が無いのである。
色々調べて、ハイカーボン製の4m以上の竿を4本と、遠投専用のスピニングリールを4個購入した。フィッシングガイドでも始めそうな勢いだが夢中になるとわたしはいつもこうだ。
茂原に釣具の中古ショップがあって、買取りもやっているので品揃えが豊富で、おまけにちょっと使い込まれたものだと定価の25%ぐらいで手に入るのである。機能に問題が無ければ、使い込まれた物の方が、わたし的には好みである。ピカピカの新品は気恥ずかしい。足しげく通ったので店主とも仲良くなった。どうやら転売目的だと思われていたようだ(笑)。
で、当務明けの今日、居ても立ってもいられなくなって一人で剃金(そりがね)海岸に遊びに行ってきた。道具を変えることで、どのぐらい飛びに違いが出るのか知りたかったからだ。
遠投の競技大会では150m超え・200m超えの選手も沢山居るらしいが、実釣となるとそこまで飛ばさなくてもいいだろう、と思う。根拠は無い。目標は一応100m。
竿(4.2m)もリール(6000番)も錘(25号)も大型になるので、重量も腕にかかる力も今までとは比べ物にならない。先日の健康診断でまたまた身長が縮んで159cmになったが(笑)、小さい爺さまにとってはさらに負担度が増すというものだ。腕だけでなく背筋や腰を使って回転させ、竿に錘の重量を乗せてしならせる必要がある。そしてそのしなりの反発力を利用するとギュイーンと飛んで行く訳さ。ま、全部受け売りなんだけどネ……。
海に向かって投げる予定だったが、波が荒くて着水点が見えない。仕方がないので海岸線と平行に砂浜で投げることにした。
1投目、何も考えず策も無くただ投げてみた。結構飛んだ気がしたが60mしかない。錘が高く上がり過ぎた。45°ぐらいの角度で行くのが一番よろしい。修正するのに10回ほど投げてみる。75mまで到達。いい感じだ。
距離の計測方法だが、わたしの場合10mを丁度14歩で歩くので、ラインを辿って錘の所まで歩けば自ずと距離が分かるのである。これがまた驚くほど正確なのだ。知っておくと何かと便利ですよ。
力の入れ具合やラインを離すタイミングなどを調整して、なんとか83mまで到達。嬉しくてしょうがない。83mといえば結構遠い。十分釣りになる距離だ。向上心が湧いてくる。
今日中に90mまで伸ばしたかったが、雨が降ってきたのと背筋がつったので今日のところは上がることにした。物の本によると、100m越えは1週間も練習すれば誰でも可能だそうである。
「なんで仕掛けを付けて、餌もつけて練習しないの? 何かまぐれで釣れるかも知れないじゃないの?」
妻はいかにも“らしい”ことを言うが、釣りと遠投練習はわたしの中ではまた違う別の楽しみなのである。
キッチシ100m投げられるようになってから、100m先のターゲットを狙って釣るのがいいのである。守谷海岸のリベンジは春になるだろうか。イシモチなんかがボコボコ釣れたらサイコーなんだけど。
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