イノシシ鍋を思ったのはわたしだけ?

線路の左側

この後駅まで行く

戻ってきた

親子連れ?

6匹だ

足もとに来た
 
2025年10月04日(日)「動物障害」

 明けで勤務を終え、あと100mで自宅のある土気駅に着くというところで電車が急停車した。駅のエスカレーターの位置の関係で、わたしはいつも電車の先頭部分に乗るのだが、運転手室の壁に結構な勢いでぶつかった程だった。オッ、それに気づいたのは乗客の中ではわたしが1番だっただろう。まあ、運転手が気づいたからブレーキを踏んだ訳で、厳密にいえば2番目か?

 50m程先の左側にイノシシの群れがいた。土気駅の方へ移動していた。電車に驚いて逃げていた様子はなく、悠々と歩いている。電車が止まったので駅で上り電車を待っていた客が一斉にこちらを眺めた。イノシシに気づいたのか皆んな手にスマホをもって腕を上げている。まるでえのきだけのようだった。

 イノシシたちはホーム下でひととおり踊った後、またこちらへ戻って来始めた。とっとと逃げればいいのにと思ったが、どうやら線路脇の金網に阻まれて外へ脱出できないでいる様子だった。その割には実にのろい。電車に近づくと、別の退路を求めたのか線路を横切って反対側へ。まあ、おかげでシャッターチャンスが増えた訳で、そのころになると1両目の車両はもう大騒ぎだ。80歳超の婆さんや爺さんまでキャーキャー騒ぐのでゾンビに襲われた小さな村のようになってしまい、発見者のわたしなどはもう落ち着きはらった顔で「フン素人が!」などと言っていた。訳わからん。

 最終的には足もとまでやってきたイノシシたちだったが、草深くて背中しか写っていない。残念であった。が確かに親子連れのようだった。妻にライブで映像を送ってやると「ウリボウはいた?」とラインが返ってきた。ウリボウだったら何だというのだろうか。
 
 外房線はたまに動物障害で遅延するが今回は轢いてしまわなくてよかったなあと思った。動物愛や慈悲ではなくて轢いてしまったらあと100mで30分も待たされることになりかねないからだ。今話題の「キョン」も「野生の鹿」もよく轢かれる。熊も大変だが、野生動物も山に食いもんが減ってるんだろうなあ。かわいそうに。
 話は急に変わるが、わたしは土気駅のホームから線路上を歩く「スカンク」を見たことがある。「狸だったんじゃないの?」と人には笑われたが、同じ時期に隣駅の誉田でもスカンクの目撃情報が有ったのでやっぱりあれはスカンクだったのだろ。まあ、飼ってた奴が逃げ出したんだろうけど。
 スカンクの「屁?」というやつを一生に一度は嗅いでみたいものだ。

 小林 倫博