2013年06月06日(木)「毒牙にかかる」

 いやいや参った。何ごとにもどちらかと言うと鈍感な「バリケード小林君」だが、たかだか2cmほどの毛虫にやられちまってこの有り様である。まあこれでもキッチリ勤めには出たから少しは根性が残っている証しにはなったが痒いのなんの南野陽子って感じである。古い!
 さらに、こんな醜い写真を公にさらけだすのはどうしたものかとも思ったのだが、この時期けっこうコイツの被害に遭う方も多いと聞いたので、対策も含めて今日ここに記録・公開しておくことにしたわけである。なんちゃってね。

「汚ねえなあ!」のは自分でも分かっちゃいるのだ。しかしめちゃくちゃ痒いのにわざわざ裸になって三脚立てて、腕が水平になっていないななどと言いつつ、何度も何度もセルフタイマーで写真を写している59歳のおじさんを、わたしはちょっと好きかも知れない。自分で誉めなきゃ誰も誉めてはくれないのである。家族は「毒が付いてる服は全部棄ててちょうだい。洗濯機には絶対にいれないでよ」などと冷たい冷たい。

 毛虫の被害は、思えば小学生の頃の学校行事で「茶摘み」というものをしていて茶イラガの幼虫(毛虫)に刺されて発熱したことがあるのだが、それ以来のことである。摘んだ茶葉を売ってその金で学校の図書を充実させるという立派な目的があった(時代を感じるねえ)から、名誉の負傷みたいな扱いで格好は良かったのだが今回はちと違うのだ。
 間の話を抜いてしまうと「ウンコをしたくて毛虫にやられた」ということになるの……だろうか? 山の中で野ぐそをしようと藪に入ってさされた? ブー。ウンコを我慢しすぎて漏らしてしまい、その匂いにドクガが集まってきて……んな馬鹿な、ブー、不正解。クイズじゃないのだ。

 実は家のウォシュレットが壊れたのである。で、水が床に多量に垂れるのである。パイプの繋ぎ目から垂れるなんていう生易しいものじゃなくてタンクが割れてしまっているようだった。ウンコが垂れるんじゃないからまあいいのだけれど、ウォシュレットは気持ちいいからやっぱり使いたいのだ。わたしはウォシュレット中毒患者に近いからこのままじゃまずいなと思ったわけですよ。
 家の外周にある水回りをあれこれいじったりしているうちに山茶花の枝に肌が触れてしまったらしい。迂闊にも半袖シャツだったのだ。去年、妻が同じようにやられていたにもかかわらず、まったく迂闊の二乗三乗である。そして茶イラガではなくさらにもっとたちの悪いドクガの幼虫だったという次第。ドクガの毒牙だ、なんて洒落を言ってる場合じゃないのである。こいつがなかなかにやっかいな奴で、0.1mの毒針を無数に敵の肌に打ち込み、その針は掻いたりするとどんどん深く入り込んで、3カ月目ぐらいでやっと溶けて肉に同化するといった超長寿命らしいのだ。さらに皮膚炎は化膿し飛び火する。夜中に無意識に掻くからなかなか完治しない。症状が最悪の場合は入院のケースもあるそうだ。

 さて、ここからは知恵袋。もし刺されたらですね、とにかく掻かずにセロテープのような粘着もので皮膚に半分ぐらい刺さった状態の毒針をひっつけて抜くんだそうなのだ。それから石鹸でよく洗って毒成分を流し落とす。これで90%ぐらいは針と毒を取り除けるそうだから、後のことを考えるとやらない手はない。というか、刺されてしまったから知識を得た訳で知ってたらわたしだってやってたさーね。
 セロハンテープがいつもそばにあるかどうかはまた別の問題。アウトドアの必需品としてよくガムテープをあげる人がいるが、あの意見は実に正しいです。

 ウォシュレットは結局その後なおっていないので、わたしは以来ずっと''気持ちんよかウンコ''を出来ないでいる。それにしても……いやはやなんとも痒いのだ。




                 




mk
ドクガの毒牙にやられる……なんちゃって
※写真はクリックすると大きくなります

こんな風にかたまっている

こんな感じの色のもいる

右腕が特にひどいです

悪い病気のようでもある

恥ずかしいヌードだ
Yahoo!JapanGeocities topHelp!Me