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ハイッジェットかエブリイかで悩んだ思い出

スズキのエブリイの黒

仮積みした

1400km代

ナビもなくシンプル
 
2021年11月24日(水)「代車が新車!」

 午前中に車の修理屋さんが代車を持ってきた。娘がどういう風に電話をしたか知らないが、どうやら修理屋さんはわたしが宅配便の仕事をしていると勘違いしてやって来たようだった。
 同じハイゼットカーゴが来ると聞いていたので少しびっくりしたが、来たのはスズキのエブリイだった。

「娘さんが同じような車じゃないと代車にならない、とおっしゃるもんでね、なかなか無くてねえ」
「走れば何でもよかったんですのに……」
「だって仕事に使うんだとか言ってましたよ」
「そうだったんですか、無理をさせました」
「まあいいんですけど、なかなか手配できなくてね、うちも借りてきたんですよ、新車ですぜ!」
 確かに1400Kmしか走っていない新型のエブリイで室内は新車の臭い(?)がしていた。なんとか変えてもらえないだろうかと詐欺のような事を考えた(笑)。

「お預かりする車はこっちですか?」
「そうです。横っ腹がへこんでます。直りますか?」
「当ったり前田のクラッカー。塗装に一番金がかかるけどねえ」
「お願いします、何卒お安く」
「貴重品とかは全部出してありますよね? 中を見ますよ、おお綺麗ですねえ!」
「ええまあ、布団敷いて車中泊仕様にしてキャンプとか釣り用に使ってるんで」
「そうなんですか、仕事用じゃなかったんですね?」

 納車が今年一杯ということなので、しばらくは乗れそうである。新しいだけあって、やや走行音が静かである。音楽を聴くのにはこっちの方がいい。ミラーも電動だし、危険が迫るとアラームが鳴るし、バックも物に近づきすぎると警報が出るし、なかなかに渋い。修理工場に忍び込んでわたしのハイゼットカーゴを盗んでしまえば、エブリイもわたしのものにならないだろうか? 「詐欺作戦楽し」の今日この頃だ。


 小林 倫博