2021年06月16日(水)「ぶっ込み王」
いつもの河口付近が海藻のゴミで釣りにならず、わたしとネモっちゃんは「飲みながら目の前の川で釣りますか?」などと冗談を言いながらキャンプ地を目指したのだった。しかし、そこには既に先客が有ったのだ。彼は一人で13本もの竿を出し、更に川海老狙いの網、並びに四つ手網などを仕掛けるプロの川漁師「ぶっ込み王」さんだったのである。
ご存知かとは思うが、餌釣りで置き竿で、放り込んだ後ただただ当たりを待つだけの釣りを「ぶっ込み釣り」と呼ぶ。どうやら彼は、地元では有名な男らしかった。
「王」と呼ばれるにはそれなりの根拠があるはずである。わたしたちは勝手に海老網を上げてしまったことを詫びつつ教えを乞うた。すると……。
なんとなんと、わたしの竿にはエイやボラ、ネモッちゃんの竿には大きなセイゴが掛かったのである。流石、ぶっ込み王、様々なのであった。さらにそのあと、わたしがボラを釣った竿とリールが全〜部持って行かれる程の大物も釣れた(らしい)のだった。ダイワのいいリールだったのに……。1mほどのスズキ(シーバス)だったかも知れない。
つづく
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