2019年08月26日(月)「荒れた庭」
この家に住んで11年になるが、ここまで荒れた庭になったことがかつて有っただろうか?遊び呆けていたのは確かだが、庭そのものというか、園芸というか、そういうものにすっかり興味がなくなってしまった。原因は分からない。
「死期が近づくと人は植物に興味をいだく」という説が有るので、逆説的に考えると死期が遠ざかって行っているのかも知れない。
笑われると思うが、かつて大腸がんを患った時、やたらと家庭菜園に興味があってアパートの中庭に勝手にプランターを並べて、オクラやキュウリやナスを作っては悦に入っていた記憶がある。またさらに異常に蘭の花に興味がわいてきて、シンビジュームやカトレアやデンドロを買い込み、ビニールハウスに暖房まで入れて育てていたのだ。そしてある日突然癌だと判定され入院した。
退院して帰宅するとそれらの植物はすべて枯れていて、それらはすべてわたしの代わりに死んだのだと考えたりした。
死期が遠ざかるというのが今いち良く分からないが、まあ健康だと植物や木々と話したりはしない、ということなのだろう。
少し手入れしようかと始めたが、通り雨が来て一気に気が削がれてしまった。ワイン造りももう飽きたような気がする。飲めない(糖質が高くて)ものを造ってどうする! って気分?
なかなか立派な荒れ具合なので、記録しておこうと思った次第。歳のせいもあるんだよね、近所でも草むしりが大変だという理由で、庭をすべてコンクリート張りにする家が出てきている。
死期が近づいたら、最後に薔薇でも育てましょう。
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