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ファンタジーですな！ | |||||||
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| ２０２１年０８月１１日（水）～１２日（木）「赤提灯に客が来た」 今月の「渡り鳥の会」もまたまた栗山川（横芝光町）河口である。一応釣りの準備はして来たが、干潮の真っただ中。ちゃんと満潮の時間を調べて来ていた頃が懐かしい。 というよりも、海を見た途端に飲みたくなってしまうというのが情けない。＂パブロフの犬”である。つまり「海⇒釣れない⇒つまらない⇒飲むしかない⇒美味い⇒楽しい⇒幸せ」といった条件反射がすっかり身についてしまった訳やネエ（笑）。 先月からそうだが、先ずは１次会（笑）。業務用スーパーで見つけた「棒餃子」で始める。ネモッちゃんが食ったことが無いというので持ってきた。鉄板の上でジンワリと焼くと中の肉団子から油と肉汁が溶けだしてきて、なんともB級で美味い。ポン酢とラー油が必須。２袋（４人分？）をペロッと完食。その後、適当に見繕ってきた牛肉を焼きながら酒池肉林。ネモッちゃんは最近猫を飼い始めたので楽しそうだ。さらに話の端々に「女の影」を感じていたが、どうやらそれは「実の娘」らしい。友達を紹介して欲しかったのだが残念。 一応餌を買った都合上「ぶっ込んどきますか？」という訳で目の前の川に竿を４本出した。夕まずめに期待する。ハゼでもなんでもいい。 ２次回はいつもの野菜とキノコ類と鶏肉を中心にした焼きもの。１次会で結構食っているのでそこそこ腹は満たされている。ほぼ飲み中心。 今回はお遊びで照明に「赤提灯」を持ってきた。パーティグッズの安物だが、なかなかに雰囲気のあるデザイン。チラチラ揺れるLEDが入っていたが、それでは照明として実用にならないので、単体で売っているLED電球を中に仕込み、それに大容量のモバイルバッテリーを組み合わせた。２０時間ぐらいは持つ計算。 赤提灯はいい雰囲気を出したが、その下で盛大に焚火をしているので、なんだか戦後すぐの焼け跡で闇の飲み屋をやっている気分（知らないけど）。そういうのってまんざら嫌いじゃないので酒がガンガン進むネ。 「うちの近所によう、コロナって散髪屋があってよう、最近よう、とうとう看板を下ろしちゃってよう、２４時間全域録画カメラ設置中とかいう貼紙出してよう、気の毒だよ～う、色んな人が写真撮りにくるんだってよう！」 とかタケシ風に演技しているうちに、わたしはスヤスヤと眠ってしまった（らしい）。飲み過ぎなんだよ～う。 ネモッちゃんがその後もチビチビ飲んでいると、一人のおじいさんがやって来たらしい。 「その提灯いいねえ、実にいい、ねえねえどこに売ってんの？ どこで買ったの？」 ネモッちゃんはそういうウザイ飛び入りが大嫌いである。とにかくかかわらない事にしたらしい。すると……。 「あら！ 食べ物がいっぱい残ってるねえ！ ちょっといいかなあ？ あ、これも残ってるねえ！ 飲んじゃっていいかな？ あ、飲んじゃった！」 見事な電光石火の無銭飲食である。人は想定外の行動に対して言葉を失うものらしい。さすがのネモッちゃんも一言も発することが出来なかったらしい。我に戻った時には既におじいさんは消え、さらに食べ物も酒も全く残っていなかったというのだ。現実か幻か分からないと言う。 「鏡月」を１次会から計３本飲んでいたらしいが、そのぐらいじゃまだ幻覚は見ないと思うけど……。 |
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| 小林 倫博 | ||||||||
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