Yahoo!JapanGeocities Top
ドクターで冒険家か…すごいね
2018年05月27日(日)「愛加那への愛着」

 わたしのカヤック「愛加那」にテーブルを付けてあげることにした。いつの間にそんな名前になったのか、わたし自身まったく覚えが無いがまあそういう事なのだ。
 昔荒川を漕いでいる頃はちゃんとテーブルが付いていて、その上でインスタントラーメンを作ったり豚味噌を肴にビールを飲んだりしていたのだが、いつのまにか無くなってしまった。ただのベニヤ板だったから焚き火の焚き付けにでもなったのだろう。

 わたしのカヤックはオープンデッキだし、海を本格的に漕ぐにはちょっと力不足だ。雨が降っても波の飛沫をあびても船底に水がたまり、パンツも尻の穴も濡れる。それは分かっているのだが「愛着」というものが邪魔をして、ちゃんとしたシーカヤックを買うでもなく、いつまでもこれを使っている。
 おまけに最近すごい発見があって、ますます“余計な愛着”(?)が湧いてきてしまった。

 古い「カヌーライフ」という雑誌に我が艇(ファルホーク アミューズ)の広告が載っていて、なんとあの「グレートジャーニー」の関野吉晴さんがベーリング海を渡る時に使ったカヤックだということが分かったのだ。これはもう嬉し過ぎる一大事なのである。
 エコノミークラスそのものだと思っていたものが、そんな偉大な旅に参加していたなんて、もうもうハナタカ、書かずにはいられない。

 話が 長くなりそうだが「グレートジャーニー」というのは、500万年前アフリカで誕生した人類が、どのようにして世界に渡って行ったか……というのをテーマに関野ドクターが超過酷な冒険の旅をし、それを記録したテレビ番組である。16年間に7万5000kmぐらい(おそらく)を移動、フジテレビが全ての行程を記録・放送した。半年に1回ぐらいのペースで放送されていたような気がする。青春真っ只中だったジョン倫次郎も大いに血を騒がせた偉大な番組だったのである。

 そうだ、テーブルの話だった。今度のテーブルは一工夫あるのである。それは、いざという時にパドルフロートになるように考え中だ。
 パドルフロートというのは撃沈した際に、再乗船するための道具だ。パドルの片側に装着して浮かせ、パドルのもう片方はカヤックに掛けて、要は鉄棒のようにからだを乗せて船に這い上がるという道具なのである。
 愛加那ちゃんは艇幅が83cmもあるので滅多なことでは沈しないが、鯨や大ダコに今後遭遇することもあるだろう。きっと大いに役立つアイテムだろうと想像している。楽しみな事だ、タコも食いてえしな。
 素材と大きさと浮力のことで頭がいっぱいの今日この頃。乞うご期待である。