追いかけて 追いかけて 追いかけて 雪国
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車は動かせない

創造の杜公園はこんなだ

折れ枝をどけながら

犬ゾリが欲しいぐらい

犬に倒された女

なかなかの迫力

木は意外に弱い

ソラはまったくダメ男

キラは怪獣並みの顔

こんな所に住んでいるのだ


2014年02月09日(日)「 雪国 」

 玄関のドアを開けてびっくりした。ホンダ「フィット」が三菱「トッポ」になっている。屋根に30Cm以上も雪が積もるとシルエットがそうなることを初めて知った。南国鹿児島生まれのわたしは嬉しくて仕方がない。脳裏を「かまくら」と「雪ダルマ」と「スキー」と「犬橇(ぞり)」と「八甲田山・死の彷徨」が横切った。よくわからないが、まあそうなのだ。
 ズボズボと足を雪に沈めながら道路に出てみると、軽自動車が2台行き倒れ、じゃなかった立ち往生したまま道の真ん中に放置されている。2台とも三菱「トッポ」だ。ほんとうのトッポは今頃どんなお姿になっているのだろうか、というようなことを考えてみたが考えてもわからない。「ノッポ」になるのだろうか。おそらく違うな。
 バスの邪魔だろうがよ、と思ったがどうやら路線バスも走っていなようだった。道路に轍(わだち)が1本もない。心の片隅で「出社難民」という言葉を造語してズブズブと笑いそうになったが、そういうわけにはいかないのだ。勤務はすべてに優先する。這ってでも歩いてでも「天王洲アイル」までゆかなければならないのだ。24時間ごとの要員交代制の勤務は厳しいのだ。
 部屋にもどり
Web検索。外房線、総武快速が不通だ。総武線各駅停車がかろうじて動いているらしいが千葉駅まで行く手立てがない。バスも千葉行きというのは無いことを知らされた。万事休すだ。「万事休す、万事休す、万事休す……」と繰り返して言ってみると顔がほころんで来るのだということを初めて知った。まったくよくわからないが、そうなのだネ。フフ。

 勤務先に状況連絡をいれて遅刻を決め込む。何時間か居残り勤務をすることになってしまった仲間には悪いが、犬を連れて近所の公園に散歩に出る。犬2匹と家族3人、こんな日にもの好きといえばもの好きだ。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」などと言いつつ階段を下っていると、突然滑ってコケた。腰のあたりでグギツと音がして急に腰が軽くなり、ずっと続いていた椎間板ヘルニアの鈍痛がいきなり消えてしまった。はずみで本来在るべき所に関節か何かがハマったのではないだろうか。いずれにしてもめでたいことだ。このままヘルニア自体が治るようなことになれば「椎間板ヘルニア 雪中尾てい骨割り治療法」なんて本が書けるかも知れない。
 公園内の木々が雪の重さに耐え切れず、かなり太い部分から裂けたり折れたりしている。木というものは折れるものだったのだねえ。変な言い方だがちょっと感ずるものがあった。わたしはフェチ的にすべての「木」を尊敬しているのだ。信用できない人間はもうほとんどと言っていいほどたくさんいるが、「木」はもう100%信用できますね。
 まあそんな傷ついた木々に涙しつつ、雪に埋もれた枝々を優しくかき分けながら「スカポン家族探検隊」は雪国の世界に進んで行くのだった。
 犬はよろこび庭駆け回る、妻は倒れて気絶する
 池は凍ってツルツル滑る、鶴はこたつで恩返し
 拾ったソリで娘ははしゃぐ、父はオデコで大回転
 硬い雪玉背中に受けて、犬は本気で飼い主噛んだ
 硬い雪玉股間に受けて、妻に噛み付く夫というのはいかがなものか……字余り
 まあ、小林家にはいろんな遊びがあるわけでつくづく情けなくなる。60歳と55歳と29歳である。


 都内の積雪27Cmは、45年ぶりらしい。わたしの住む土気(とけ)では測ったところ35Cmだった。これもやっぱり45年ぶりなのだろうか? 土気は「千葉のチベット」と言われているからしょっちゅう降っている気がするが、やっぱりそうなのだろうかなあ。ヤフー
IDをもう一つ持っていて「tibatibetan」というのだけどズバリ「千葉のチベット人」という意味なのである。パスワードは「yukiguni」である。……なわけはない。


 ※10:30に外房線が一部復旧したので乗って出発したのだが、会社に着いたのは15:00であった。嗚呼。





               
                
  




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