早く“自動”車の開発を!

記事です

トウズです

不謹慎ですが

早業です
 
2023年09月30日(土)「運転免許返納後の事」

 昨今、高齢者の運転ミスによる死亡事故や対物損壊のニュースをテレビなどでよく見るが、実際に近所で同様のことが起きると、なお一層その怖さを感じる。
 午後4時過ぎスーパーに行くと、いつもの入り口が規制されて物々しいことになっている。男性従業員が総出で片付けをしており、チーフ格らしき男が謝罪しながらお客の誘導を行っていた。路面がキラキラしているのは、まだ回収しきれていない散らばったガラス片のせいだろうか、不謹慎ながら夕日をはじいて美しい。相反して奇妙なオブジェが視界に入った。自動ドアの金属枠だ。大きくひしゃげて、店内の方へ向かって倒れ込んでいる。
 誰が見ても車の飛び込み事故があったのだろうと想像がつく風景。

 スカポン探偵団(懐かしや!8年ぶり)登場である。すぐに写真を撮らねばと思ったが(パパラッチ!)いつも利用している店だし見知った店員さんもいて「人としてどうよ?」とちょっとはばかれた。で、さっさと迂回して店内に入り、内側から撮影することに成功した。どこから撮ろうと「人としてどうよ!」に変わりはない。

 スーパーの名は「トウズ 土気店」である。最近では土気もすっかり老齢化が進み「大丈夫なのだろうか」と心配になる老齢ドライバーを多く見かける。特に小柄なおばあちゃんなどはハンドルの高さに顔が有ったりするから、おそらく視野はかなり狭いはずだ。犬の散歩をしているとかなり怖い。ウインカーを出さない、無灯火、混み入った住宅街で40Km/hなんてのは普通だ。特に最近のハイブリッド車やEV車などはほとんど音がせず、角を急に曲がって来られたりすると避けようが無い。
「気をつけろ!」と怒鳴るとさらにパニックになるだろうから、大声で制止もできない。

 この事故はWebニュースにも出た。やはり運転者は82歳だ。かわいそうなのはケガした方も高齢者ということ。体も脳味噌も弱ってしまった者同士が傷つけあう時代になってしまった。由々しき問題だ。
 わたし自身は、80歳前には運転免許の返納をしようと思っているが、返納した後のことを考えると気が重い。もともと山を切り崩して作った町だけに高低差が大きいし、さらに土地が広いので施設間の距離も長い。老齢化の進む町々の行政の共通の悩みだとは思う。いや、今や日本中の共通の悩みだろうと思う。タクシー券の無料配布、白タクの認可など、色々と策を練っているらしいが、これといった決定打はおそらく無いのだと思う。
「あすみが丘内科クリニックに行きたい」と言うとAI搭載の車が自動運転で安全に迅速にミス無く運んでくれる時代がいずれは来るだろうが、まあ10年後じゃまだ無理かな。それでこそ“自動”車なのだが(笑)。
 
 なので、わたしの運転免許返納は90歳にまで延期することにした。ボケなきゃいんだろ、ボケなきゃ!
 小林 倫博